GWの温泉宿は、「ふたりの時間」を取り戻す場所だった。
連休だからといって遠出しなくてもいい。温泉宿でゆっくり過ごすだけで、GWは十分に豊かになる。
わたしたちは連休のたびに温泉宿を予約するのが定番になっている。数年かけて泊まった中から、「ここはまた行きたい」と思った10軒をまとめてみます。
こんなふたりにおすすめ:
- GWはのんびり温泉でリフレッシュしたい
- 夫婦やカップルで泊まれる温泉宿を探している
- GWの予約タイミングや料金感が知りたい
GW温泉宿の予約、3つの鉄則
まず最初に、GWの温泉宿予約で学んだことを共有しておきたい。
鉄則1:2〜3か月前には予約する
人気の温泉宿はGWの3か月前から埋まり始める。わたしたちは2月中に予約することが多い。1か月前だと、空いていても条件のいい部屋は残っていない。
鉄則2:GW前半が狙い目
GW後半(5月3〜5日)はどこも満室になるけれど、前半(4月29〜30日)は意外と空きがある。有給を使えるなら前半が断然おすすめ。
鉄則3:キャンセル待ちを活用する
直前にキャンセルが出ることがある。2週間前からこまめにチェックすると、人気宿でもぽっと空くことがある。わたしたちはこれで何度か救われた。
1. 箱根|強羅花壇
箱根の温泉宿は数えきれないほどあるけれど、強羅花壇は別格だった。
客室に入った瞬間、窓一面に広がる箱根の山々と、足元には露天風呂。夫が「これは……すごいな」と声を漏らした。
露天風呂付きの客室は、好きな時間に何度でも温泉に入れるのがいい。夫は到着してすぐ、夕食前、夕食後、翌朝と4回入っていた。「温泉は回数が大事」と謎の理論を展開しつつ。
夕食の懐石料理は、一品一品に季節感がある。春の山菜の天ぷら、金目鯛の煮付け。仲居さんが料理を運ぶたびに丁寧に説明してくれるのも嬉しかった。
基本情報
- 所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅
- アクセス:箱根登山鉄道 強羅駅から徒歩3分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり40,000〜70,000円
- 泉質:ナトリウム-塩化物泉
2. 草津|草津ホテル
草津温泉の湯畑から徒歩5分。「草津ホテル」は大正2年創業の老舗。
ここの自慢は、西の河原源泉を引いたかけ流しの温泉。草津のお湯は強酸性で、入った瞬間にピリッとくる。それがたまらなくいい。肌がきゅっと引き締まる感じ。
夫は「草津のお湯は他の温泉とレベルが違う」と興奮していた。わたしもそう思う。何度入っても飽きない。
チェックイン後に湯畑の周りを散歩して、湯もみショーを見て、温泉まんじゅうを食べて。GWの草津は賑わっていたけれど、宿に戻れば静か。この切り替えがいい。
基本情報
- 所在地:群馬県吾妻郡草津町
- アクセス:JR長野原草津口駅からバスで約25分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり20,000〜35,000円
- 泉質:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
3. 下呂|水明館
日本三名泉のひとつ、下呂温泉。その中でも水明館は昭和7年創業の名門。
ここのお湯はとにかく「とろっ」とする。アルカリ性のお湯が肌にまとわりついて、お風呂上がりにすべすべになる。夫が「肌触りが違う」と何度も自分の腕を撫でていたのがおかしかった。
館内に3つの大浴場があって、それぞれ雰囲気が違う。展望大浴場からの飛騨の山並みは、夕暮れ時が特にきれい。
朝食の飛騨牛の朴葉味噌焼きが絶品。味噌の甘じょっぱさと牛肉の脂が混ざり合って、ごはんが何杯でも食べられる。夫は3杯おかわりしていた。
基本情報
- 所在地:岐阜県下呂市
- アクセス:JR下呂駅から徒歩3分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり18,000〜40,000円
- 泉質:アルカリ性単純泉
4. 城崎|西村屋本館
城崎温泉は外湯めぐりの文化がある温泉街。浴衣で下駄を鳴らして歩くのが楽しい。
西村屋本館は創業160年以上の老舗旅館。数寄屋造りの建物は、玄関をくぐった瞬間に別世界に入る感覚。
外湯めぐりの後、宿に戻って内湯にも入り、部屋で夫と浴衣でごろごろ。「何もしない贅沢」を味わえるのが温泉旅の醍醐味。
夕食の松葉ガニは冬がシーズンだけど、GWの時期は但馬牛のしゃぶしゃぶが楽しめた。薄くスライスされた但馬牛をさっと湯にくぐらせて、ポン酢でいただく。夫が「これは……反則だ」と言いながら箸が止まらなかった。
基本情報
- 所在地:兵庫県豊岡市城崎町
- アクセス:JR城崎温泉駅から徒歩15分(送迎あり)
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり30,000〜55,000円
- 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
5. 由布院|玉の湯
由布院温泉の中でも、玉の湯は「静けさ」を極めた宿。
離れの客室は雑木林に囲まれていて、鳥のさえずりしか聞こえない。チェックインした瞬間、ふたりとも肩の力が抜けた。
GWの由布院は金鱗湖の周りに人が集まるけれど、玉の湯の敷地内にいる限り喧騒は届かない。宿の中で完結する贅沢。
食事は地元の食材を使った創作料理。豊後牛のステーキはシンプルに焼いただけなのに、肉の味がしっかりしていて、余計な味付けがいらない。夫は「今まで食べたステーキのトップ3に入る」と断言していた。
基本情報
- 所在地:大分県由布市湯布院町
- アクセス:JR由布院駅から徒歩15分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり35,000〜60,000円
- 泉質:単純温泉
6. 別府|杉乃井ホテル
由布院とはまた違う、エンタメ感のある温泉が別府の杉乃井ホテル。
棚湯と呼ばれる展望露天風呂は、別府湾を一望できる圧巻のスケール。段々になった湯船に浸かりながら、海に沈む夕日を眺める時間は贅沢そのもの。
アクアガーデンという温泉付きプール施設もあって、夫が「一日中ここにいたい」と言い出した。実際、チェックインからチェックアウトまでほぼ施設内で過ごした。
ビュッフェの品数がすごい。ステーキ、寿司、天ぷら、デザートとジャンルが幅広くて、夫は3往復していた。わたしはスイーツコーナーに入り浸った。
基本情報
- 所在地:大分県別府市
- アクセス:JR別府駅から車で約10分(送迎あり)
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり20,000〜40,000円
- 泉質:ナトリウム-塩化物泉
7. 黒川温泉(熊本県)|山みず木
黒川温泉は、温泉街全体がひとつの旅館のような雰囲気。
山みず木は、渓谷沿いに露天風呂がある宿。川のせせらぎを聞きながら入る温泉は、ほかでは味わえない開放感。
入湯手形を買って、温泉街の3つの外湯をめぐるのがGWの楽しみ方。夫は「全部入りたい」と言い出して、結局5つの湯に入った。入りすぎてのぼせていたけれど、本人は満足そうだった。
夜は温泉街の小径をライトアップが照らしていて、浴衣で歩く時間が贅沢。GWでも街全体が落ち着いた雰囲気を保っているのがいい。
基本情報
- 所在地:熊本県阿蘇郡南小国町
- アクセス:熊本空港から車で約1時間半
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり25,000〜45,000円
- 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
8. 登別(北海道)|第一滝本館
登別の地獄谷を歩いた後に温泉に入る、という体験が最高だった。
第一滝本館は、大浴場の広さが圧巻。1,500坪の温泉に7種類の泉質が楽しめる。端から端まで歩くだけでもちょっとした探検気分。
夫は硫黄泉が気に入って何度も入り直していた。わたしは乳白色のにごり湯が好み。ふたりで「どの泉質がいちばん好き?」と議論する時間が楽しかった。結論は出なかったけれど。
GWの北海道はまだ少し寒くて、露天風呂がちょうどいい温度。冷たい空気と温かいお湯のコントラストが気持ちいい。
基本情報
- 所在地:北海道登別市
- アクセス:JR登別駅からバスで約15分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり15,000〜30,000円
- 泉質:硫黄泉、食塩泉、明礬泉など7種
9. 銀山温泉(山形県)|能登屋旅館
大正ロマンの温泉街。夜にガス灯が灯ると、タイムスリップしたような景色が広がる。
能登屋旅館は銀山温泉の象徴とも言える木造旅館。建物そのものが文化財のような存在感。
部屋の窓から温泉街を見下ろすと、川の両側に並ぶ旅館の灯りが揺れている。夫が「ジブリの世界みたい」と言った気持ちがわかる。本当にそんな雰囲気。
ここの温泉はこぢんまりとしているけれど、お湯の温度がちょうどよくて長く浸かっていられる。宿のご主人が「銀山のお湯は肌にやさしいですよ」と教えてくれた通り、湯上がりの肌がしっとりしていた。
GWの銀山温泉は予約がかなり取りづらい。わたしたちは3か月前に予約して、なんとか取れた。
基本情報
- 所在地:山形県尾花沢市
- アクセス:JR大石田駅からバスで約40分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり20,000〜35,000円
- 泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
10. 道後温泉(愛媛県)|ふなや
日本最古の温泉と言われる道後温泉。道後温泉本館のリニューアルも進んでいて、GWは活気がある。
「ふなや」は創業390年以上の老舗で、庭園が見事。チェックイン後に庭を散策したら、小さな渓流が流れていて、新緑が水面に映っていた。
道後温泉本館に浴衣で歩いて行って、温泉に入って、商店街でみかんジュースを飲む。この一連の流れが道後温泉の醍醐味。夫は「温泉街の正解ってこういうことだよね」と感心していた。
夕食は鯛めしが主役。愛媛の鯛めしは生の鯛を卵とだし醤油に漬けてごはんに乗せるスタイル。とろりとした食感と鯛の旨みが口の中で溶け合って、夫が「おかわりできますか」と聞いていた。できた。
基本情報
- 所在地:愛媛県松山市道後
- アクセス:松山空港からリムジンバスで約40分。市内電車「道後温泉」駅から徒歩3分
- GW料金目安:1泊2食付き ひとり22,000〜40,000円
- 泉質:アルカリ性単純泉
♨️ 10軒泊まって感じた、良かったところ
- どの宿もGWでも「宿の中は静か」という贅沢がある
- 露天風呂付き客室は夫婦旅の最適解。好きな時間に何度でも入れる
- 温泉宿の夕食は外で探す手間がなくて、チェックイン後はのんびりできる
- 温泉街がある場所は、浴衣で散歩する楽しみがある(城崎、道後、銀山、黒川)
- 「何もしない」がいちばんの贅沢だと気づけた
😅 気になったところ・後悔したこと
- GWの温泉宿はどこも通常期の1.5〜2倍の料金。箱根と由布院は特に高い
- 人気宿はGW3か月前で埋まる。銀山温泉は3か月前でもぎりぎりだった
- チェックインが15時、チェックアウトが10時の宿が多く、もう少しゆっくりしたい。次はレイトチェックアウトプランを探す
まとめ|GWの温泉宿は「予約した人だけの贅沢」
GWの温泉宿は、早く動いた人から良い宿が埋まっていく。これは毎年変わらない。
でも逆に言えば、早めに予約すれば最高の温泉宿でGWを過ごせる。移動疲れもなく、チェックインしたらあとはお湯と食事を楽しむだけ。
帰りの車の中で、夫が「次はどこの温泉行く?」と聞いてきた。わたしたちの温泉宿リストは、まだまだ更新中。
GWの計画がまだの方は、まず宿だけでも押さえてみてください。それだけで連休の楽しみが一気に具体的になるから。

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