新幹線で行ける温泉地ランキング10|東京から2時間以内

金曜日の夜、夫が突然「明日、温泉行かない?」と言い出した。翌朝には新幹線に乗っていた。

東京から新幹線で2時間以内。思い立ったらすぐ行ける温泉地が、実はこんなにある。週末にふらっと出かけて、温泉に浸かって、美味しいものを食べて帰る。そんな「気軽な温泉旅」を何度も繰り返してきたわたしたちが、お気に入りの温泉地10か所をランキング形式でまとめてみた。

順位はあくまでわたしたちの好み。泉質、食事、アクセス、雰囲気を総合的に考えて並べたもの。

こんなふたりにおすすめ:

  • 週末に気軽に温泉旅行がしたい
  • 東京から近い温泉地を探している
  • 車なしで行ける温泉地が知りたい
  • GWにサクッと温泉で癒やされたい
目次

第10位|塩原温泉(栃木)|東京から約1時間40分

東北新幹線で那須塩原駅まで約1時間10分。そこからバスで約1時間(合計約2時間だけどギリギリ許容範囲ということで)。

塩原は泉質の種類が豊富な温泉地。150か所以上の源泉があって、宿によって違うお湯が楽しめる。渓谷沿いに温泉街が続く風景は、昔ながらの湯治場の趣。

わたしたちが泊まったのは箒川沿いの旅館。部屋から渓谷が見下ろせて、川のせせらぎを聞きながら入る露天風呂が最高だった。

気になった点は、那須塩原駅からの距離。バスの本数が少なくて、アクセスはやや不便。レンタカーがあると楽だけれど、新幹線旅の気軽さが薄れるのが悩みどころ。

第9位|石和温泉(山梨)|東京から約1時間30分

中央線の特急で石和温泉駅まで約1時間30分。新幹線ではないけれど、東京駅から1本で行ける手軽さは魅力。

石和温泉は「ぶどうの国の温泉郷」と呼ばれるだけあって、秋にはぶどう狩り、春には桃の花が楽しめる。温泉は無色透明のアルカリ性単純温泉で、肌あたりが柔らかい。

駅前に大きなホテルが並んでいて、徒歩で行ける宿が多いのも便利。わたしたちが泊まった宿は駅から徒歩10分。チェックイン前に荷物を預けて、周辺のワイナリーを巡った。

山梨はワインの産地。温泉の後にワインが飲める幸せ。夫は試飲で調子に乗って、気がつけば3本購入していた。「家でも飲みたい」って、それはそう。

惜しい点は、温泉街としての華やかさがやや控えめなところ。散策を楽しむなら、隣の甲府まで足を延ばすのもあり。

第8位|那須温泉(栃木)|東京から約1時間20分

東北新幹線で那須塩原駅まで約1時間10分、そこからバスで約40分。

那須は温泉だけでなく、高原リゾートとしても楽しめるエリア。テディベアミュージアム、ステンドグラス美術館、動物園、牧場。温泉以外のコンテンツが充実しているから、1泊2日でも飽きない。

那須湯本温泉の「鹿の湯」は、奈良時代から続くとされる歴史ある温泉。硫黄の香りが立ち込める白濁のお湯に浸かると、「温泉に来た」という実感が一気に押し寄せる。

夫は鹿の湯の湯温別に分かれた浴槽を全制覇しようとしたけれど、最高温度の48度で断念。「熱すぎて10秒が限界」と笑っていた。

気になった点。那須は車がないと不便なエリアが多い。バスの本数が限られるので、ホテルの送迎バスがある宿を選ぶか、レンタカーの手配を。

第7位|修善寺温泉(静岡)|東京から約2時間

東海道新幹線で三島駅まで約50分、伊豆箱根鉄道で修善寺駅まで約35分。合計約1時間半。

修善寺は伊豆最古の温泉地。桂川に沿って温泉宿が並ぶ風情ある温泉街で、竹林の小径や修禅寺(お寺)の散策が楽しめる。

竹林の小径は本当に美しい。京都の嵐山ほど混雑していなくて、静かに歩ける。春は新緑、秋は紅葉、いつ行っても絵になる散歩道。夫と並んでゆっくり歩いた時間が、この旅でいちばんの思い出かもしれない。

温泉街のカフェで食べた抹茶スイーツが美味しかった。地元の和菓子屋さんが手がけるお店で、抹茶の苦みと甘さのバランスが絶妙。

惜しい点は、修善寺温泉の宿は老舗旅館が多く、価格帯がやや高め。1泊2食で30,000〜50,000円の宿が中心。でも、その分サービスのクオリティは高い。

第6位|伊香保温泉(群馬)|東京から約1時間50分

上越新幹線で高崎駅まで約50分、バスで伊香保温泉まで約1時間。

伊香保のシンボルは365段の石段街。石段の両脇にお土産屋、射的場、温泉饅頭の店が並ぶレトロな温泉街は、歩いているだけでワクワクする。

伊香保には「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類がある。黄金の湯は鉄分を含んだ茶褐色のお湯で、体の芯から温まる。白銀の湯は無色透明で肌に優しい。

石段の頂上にある伊香保神社にお参りして、さらに奥へ進むと河鹿橋がある。秋の紅葉シーズンはライトアップされて幻想的な雰囲気になるそう。わたしたちは春に行ったので、新緑の河鹿橋だったけど、それもまた良かった。

夫は石段街の射的屋で大はしゃぎ。5発撃って1つも倒せなかったのに、「もう1回」と500円追加。結局、景品は取れず。いい大人が何をしているのか。でも楽しそうだったからよし。

気になった点は、石段街が急な坂道なので、体力に自信がない人にはちょっとつらいかも。足元も石段で滑りやすいので、歩きやすい靴は必須。

第5位|軽井沢(長野)|東京から約1時間10分

北陸新幹線で軽井沢駅まで約1時間10分。圧倒的なアクセスの良さ。

軽井沢は「温泉地」というイメージがないかもしれないけれど、実は日帰り温泉施設や温泉付きホテルが複数ある。星野温泉トンボの湯は、源泉かけ流しの美肌の湯として知られている。

軽井沢の魅力は温泉だけじゃない。旧軽井沢銀座通りの散策、ハルニレテラスでのカフェタイム、アウトレットでの買い物。1泊2日では足りないくらいコンテンツが豊富。

わたしたちはハルニレテラスで半日過ごした。木々に囲まれたウッドデッキに、おしゃれなレストランやショップが並ぶ空間。テラスのカフェでコーヒーを飲みながら、本を読んだり、ぼんやりしたり。夫は「毎月来たい」と言い出した。

惜しい点。GWの軽井沢はとにかく混む。旧軽井沢銀座通りは人で溢れかえるし、アウトレットの駐車場は満車。宿も早めに埋まる。人混みが苦手なら、平日を狙うか、GW明けの5月中旬以降がおすすめ。

第4位|越後湯沢(新潟)|東京から約1時間20分

上越新幹線で越後湯沢駅まで約1時間20分。駅直結の温泉施設もあるという驚き。

越後湯沢は冬はスキー、それ以外の季節は温泉と日本酒の街。駅構内に「ぽんしゅ館」という日本酒のテーマパークがあって、新潟の地酒を500円で5杯利き酒できる。

夫はぽんしゅ館で目を輝かせていた。コインを入れてお猪口に注ぐスタイルで、壁一面に並んだ日本酒のサーバーから好きなものを選べる。5杯のつもりが、追加でコインを買って10杯飲んでいた。「調査のためだから」と言い訳していたけど、完全に楽しんでいる。

温泉は弱アルカリ性の単純温泉で、肌がつるつるになる。駅から徒歩圏内に日帰り温泉もあるので、日帰りでも十分楽しめる。

宿泊するなら、へぎそばは必食。布海苔をつなぎに使った新潟独自のそばで、つるっとした食感とコシの強さがクセになる。わたしたちが食べた店は、天ぷらとへぎそばのセットで1,500円くらい。

気になった点。冬以外は観光コンテンツがやや少なめ。温泉と食事がメインになるので、アクティブに動きたいタイプには物足りないかも。逆に「何もしない温泉旅」が好きなふたりには最高の場所。

第3位|草津温泉(群馬)|東京から約2時間

北陸新幹線で軽井沢駅まで約1時間10分、そこからバスで約1時間20分。合計約2時間半……正直、2時間を少し超えるけれど、お湯の力が強すぎて外せなかった。

草津温泉の湯畑は、日本の温泉の象徴的な風景。湯畑から立ち上る湯気と硫黄の匂い。「温泉に来た」という感覚がここまで強い場所はほかにない。

草津のお湯は酸性度が高く、殺菌力が強い。少しピリッとする刺激があるけれど、上がった後の肌のすべすべ感は感動もの。夫は「温泉ってこういうものだよね」と何度もうなずいていた。

湯畑を中心に温泉街が広がっていて、散策が楽しい。西の河原公園の大露天風呂は、開放感がすさまじい。川沿いの岩場に広がる巨大な露天風呂で、自然の中に溶け込むような入浴体験。

食事は温泉街の蕎麦屋やカフェで。温泉饅頭の食べ比べも楽しい。焼きたての温泉饅頭は、皮がもちもちで中の餡が熱々。夫は3軒回って「ここが一番」とランキングをつけていた。

気になった点。アクセスがやや不便。軽井沢からのバスは1日数本で、時間を合わせる必要がある。高速バスで東京から直接行く方法もあるけれど、約4時間かかる。草津は「行くまでが大変、着いたら天国」という温泉地。

第2位|箱根(神奈川)|東京から約35分

東海道新幹線で小田原駅まで約35分。そこから箱根登山鉄道やバスで箱根エリアへ。合計1時間〜1時間半。

箱根は何度行っても飽きない。そう言い切れるくらい、わたしたちは箱根に通っている。温泉の種類が豊富で、エリアによって泉質が違う。強羅は白濁の硫黄泉、箱根湯本は透明なアルカリ泉、仙石原はにごり湯。

温泉以外のコンテンツも充実。彫刻の森美術館、箱根美術館、ポーラ美術館。芦ノ湖の遊覧船、大涌谷の黒たまご、仙石原のすすき草原。1泊じゃ足りない。

わたしが個人的に好きなのは、強羅エリア。静かな山あいに上質な宿が点在していて、大人のふたり旅にぴったりの雰囲気。夫は大涌谷が好きで、行くたびに黒たまごを5個食べる。「ひとつ食べると7年寿命が延びるんでしょ」と言うけれど、5個食べたら35年延びるわけではない。たぶん。

箱根の良さは選択肢の多さ。高級旅館からカジュアルな温泉ホテルまで、予算に合わせて選べる。日帰り温泉も豊富。思い立った日に行ける気軽さは、東京近郊の温泉地で随一。

気になった点。GWの箱根はとにかく渋滞する。車で行くと箱根新道や旧道が大渋滞で、通常40分の道が2時間以上かかることも。電車で行くのが正解。箱根登山鉄道は景色も楽しめるので、むしろ電車のほうがおすすめ。

第1位|熱海(静岡)|東京から約45分

東海道新幹線で熱海駅まで約45分。圧倒的近さ。そして、この数年で驚くほど進化した街。

正直に言うと、以前の熱海のイメージは「昭和の団体旅行の街」だった。でも、ここ数年のリニューアルがすごい。古い旅館がモダンにリノベーションされ、おしゃれなカフェやベーカリーが増え、若いカップルや夫婦が歩く街に変わった。

温泉は海沿いの塩化物泉が中心で、体がぽかぽかと温まる。海を見ながら入れる露天風呂がある宿を選ぶと、非日常感が一気に高まる。

わたしたちが熱海を1位にした理由は、「近さ」「温泉の質」「食事」「街の雰囲気」のバランスが最も良いから。金曜の夜に「明日行こう」と決めて、土曜の午前中にはもう温泉に入れている。この気軽さは何物にも代えがたい。

熱海銀座商店街のリノベーションされた店が楽しい。プリン専門店、干物の定食屋、クラフトビールのタップルーム。夫はクラフトビールの店で3杯飲んで、「熱海でこんな美味しいビールが飲めるとは」と感動していた。

来宮神社の大楠も必見。樹齢2,000年以上とされる巨大な楠が、圧倒的な存在感で立っている。パワースポットとして人気があるけれど、純粋に「大きい木を見た」という感動がある。

初島へのフェリーも出ていて、30分で離島体験ができるのも熱海の強み。わたしたちは前回、時間が足りなくて初島は断念。次こそ。

気になった点。人気が再燃しているため、週末は混雑する。特に熱海駅周辺と熱海銀座は人が多い。宿も早めの予約が安心。あと、坂道が多い街なので、歩き回ると意外と疲れる。

ランキングまとめ|一覧表

10か所をまとめると、こんな感じ。

順位温泉地東京からの時間特徴
1位熱海約45分進化する街×オーシャンビュー温泉
2位箱根約35分+バス選択肢の豊富さNo.1
3位草津約2時間お湯の力が日本屈指
4位越後湯沢約1時間20分温泉×日本酒×へぎそば
5位軽井沢約1時間10分高原リゾート×温泉
6位伊香保約1時間50分レトロな石段街×にごり湯
7位修善寺約1時間半伊豆最古の風情ある温泉街
8位那須約1時間20分+バス高原リゾート×歴史ある硫黄泉
9位石和約1時間半温泉×ワイナリー巡り
10位塩原約1時間40分+バス渓谷×多彩な泉質

温泉地選びのポイント

アクセス重視なら

熱海(45分)、箱根(35分+バス)、軽井沢(1時間10分)の3強。思い立った日に行ける気軽さは正義。

泉質重視なら

草津の酸性泉は唯一無二。伊香保の黄金の湯、那須の硫黄泉も個性的。「お湯そのものを楽しみたい」ならこの3つ。

食事重視なら

越後湯沢(へぎそば・日本酒)、修善寺(伊豆の海鮮・和食)、熱海(海鮮・クラフトビール)。食べることが旅の目的なら、この3つから選ぶと間違いない。

雰囲気重視なら

修善寺の竹林、伊香保の石段街、塩原の渓谷。温泉街を歩く楽しさは、この3つが頭ひとつ抜けている。

夫婦ふたり旅なら

修善寺の竹林散策、箱根の美術館巡り、軽井沢のカフェ時間。温泉以外の過ごし方が充実している場所だと、ふたりの時間がさらに豊かになる。客室露天風呂付きの宿を選べば、周囲を気にせずゆっくり温泉を楽しめるのもポイント。

新幹線の切符を安く買うコツ

温泉旅行で地味に痛いのが新幹線の運賃。ふたり分の往復で2〜3万円かかることもある。わたしたちが実践しているのは、JR東日本の「えきねっと」やJR東海の「スマートEX」で早割チケットを購入する方法。2〜3週間前に予約すると、20〜30%オフになる区間がある。GWでも早めに予約すれば割引が効く場合があるので、計画が決まったらすぐに予約しておくのがいい。

正直な感想|良かったところ・気になったところ

良かったところ

  • 東京から2時間以内で、こんなに多彩な温泉地にアクセスできる
  • 新幹線なら車の渋滞を気にしなくていい(GWは特に重要)
  • 1泊2日でも十分にリフレッシュできる
  • 温泉地ごとに泉質・食事・雰囲気が違うので、リピートしても新鮮

気になったところ

  • 新幹線+バスの乗り継ぎが必要な温泉地は、実質2時間を超えることがある
  • GWは宿の予約が取りにくく、価格も上がる。早めの予約が必須
  • 人気の温泉地(熱海・箱根・草津)は週末に混雑する
  • 新幹線の往復費用が意外とかかる。早割やえきねっとの活用を

まとめ|温泉は「近い」が正義

温泉旅行のハードルを下げてくれるのは、「近さ」だと思う。遠い温泉地だと移動だけで半日かかって、着いた頃には疲れている。でも新幹線で1〜2時間の温泉地なら、午前中に出発して昼過ぎには温泉に浸かっている。

わたしたちは月に1回くらいのペースで温泉に出かけている。毎回遠くに行くのは大変だけれど、熱海や箱根なら「今週末、行く?」で成立する。

夫は温泉ランキングを自分なりに作って、「次は塩原にもう一回行きたい」と言っている。わたしは越後湯沢の日本酒が忘れられない。次は夫婦揃ってぽんしゅ館で利き酒してから温泉に入りたい。

GWに温泉旅行を考えているなら、新幹線で行ける範囲から選ぶのが賢い。渋滞知らずで、時間も読めて、帰りも楽。ふたりでのんびり新幹線に揺られて、温泉に浸かって、美味しいものを食べて帰る。それだけで、翌週からまた頑張れる。

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