一言で言うと、「部屋から出たくなくなる」宿だった。
※本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。
ふふ河口湖。全32室、すべてがスイート。すべてに温泉露天風呂。そしてすべての部屋から富士山が見える。
スペックだけ聞くとちょっと信じられないけれど、実際に泊まってみたら本当だった。
溶岩石の露天風呂に浸かりながら富士山を眺めて、暖炉の火を見ながらバーで過ごして、朝は卵かけご飯で目が覚める。一泊二日で味わった体験を、正直にお伝えします。
こんなふたりにおすすめ:
- 部屋の露天風呂から富士山を眺めたい
- 「全室スイート」の宿で、特別な一泊を過ごしたい
- 食事もお風呂もバーも、ぜんぶ一つの宿で完結させたい
アクセス|河口湖ICから車で10分
わたしたちは車で向かいました。河口湖ICを降りて約10分。湖の北岸をぐるっとまわるルートです。
ナビに従って走っていくと、森の中にすっと現れる黒い建物。「ここかな?」と夫が言った数秒後に、入口の看板が見えました。
駐車場は無料。チェックイン前に到着しても、車を停めておけるのは助かります。
河口湖駅からタクシーで約15分なので、電車の方もアクセスしやすいと思います。
チェックイン|森の中のレセプションで深呼吸
チェックインは15時から。わたしたちは10分ほど早く着いてしまったのですが、ロビーで待たせてもらえました。
エントランスを抜けると、天井の高いレセプション。木の香りがふわっとして、外とは空気がちがう。
ウェルカムドリンクをいただきながら、スタッフの方がチェックインの手続きをしてくれます。夕食の時間やバーラウンジの案内など、丁寧に説明してくれました。
「苦手な食材はありますか?」と聞かれたのが印象的で、わたしが「少しだけ生ものが苦手で……」と伝えたら、「かしこまりました、夕食で対応いたします」と即答。このやりとりだけで、安心感がぐっと増しました。
客室|梢プレシャススイート(60平米)の衝撃
案内されたのは「梢プレシャススイート」。60平米のセパレートタイプです。
ドアを開けた瞬間、まず目に飛び込んでくるのは窓の向こうの富士山。
「うわ」と思わず声が出た。夫も無言で数秒立ち止まっていました。
リビング・ベッドルーム
リビングとベッドルームがしっかり分かれていて、ふたりで過ごすには十分すぎる広さ。
テーブルの上にはエッセンシャルオイルのセットが置いてありました。ラベンダーとヒノキ。ディフューザーに数滴たらすと、部屋がほんのり香ります。わたしはラベンダー、夫はヒノキ派。結局まぜて使いました。
作務衣は2種類用意されていて、グレーと紺。夫がグレー、わたしが紺を選んで、しばらくそのまま部屋でくつろぎました。
バルコニーのバイオエタノール暖炉
驚いたのが、バルコニーにバイオエタノール暖炉があること。
夜、露天風呂に入ったあとにバルコニーに出て、暖炉の火を眺めながら涼む時間が最高でした。富士山のシルエットと、ゆらゆら揺れる炎。夫が「なにこれ、贅沢すぎない?」とつぶやいていたのが忘れられません。
溶岩石ドリッパーのコーヒー
客室には溶岩石で作られたコーヒードリッパーが置いてあります。
ふつうのドリッパーより少しだけ重くて、お湯を注ぐとゆっくり落ちていく。味はまろやかで角がない感じ。夫は朝と夜で2回淹れていました。
🛁 露天風呂・大浴場|これが「ふふ河口湖」の真骨頂
客室露天風呂 — 溶岩石×天然温泉×富士山
この宿の主役は、やっぱり客室の露天風呂です。
溶岩石でつくられた浴槽に、天然温泉がかけ流し。そしてお湯に浸かると、正面にどーんと富士山。
はじめてお湯に入った瞬間、ふたりで顔を見合わせて笑ってしまいました。「これ、すごくない?」って。
チェックインしてすぐ入って、夕食前にもう一回入って、夜にまた入って、朝も入った。滞在中、たぶん4回は浸かりました。
とくに朝がおすすめ。空気がひんやりしていて、湯気の向こうに朝日を浴びた富士山が見える。その景色だけでここに泊まった価値があると思いました。
大浴場 — サウナ好きにもうれしい
客室の露天風呂だけで大満足なんですが、大浴場もしっかり良いです。
夫はロウリュサウナに入って「これ本格的だわ」と興奮気味に戻ってきました。わたしはミストサウナのほうがやさしくて好き。
そして大浴場を出たところに、無料のアイスバー・コーヒー牛乳・ビールが並んでいます。
夫がまっすぐビールに向かったのは言うまでもありません。風呂上がりにビールを片手に、ソファでぼーっとしている夫を見て、「来てよかったね」と思いました。わたしはコーヒー牛乳派です。
🍽 夕食|創作懐石12品の幸せな満腹
夕食は館内のダイニングで、創作懐石のコースをいただきました。全12品。
最初に出てきた先付の時点で「これは期待できる」と感じました。見た目の美しさもさることながら、一品一品に手間がかかっているのが伝わってきます。
鰹の炙り
表面がじゅわっと炙られた鰹に、薬味がたっぷり添えられています。口に入れた瞬間、燻された香りがふわっと広がって、そのあとに鰹のうまみ。夫が一口食べて「これは……」と言ったきり、無言で食べ進めていました。
溶岩焼き
熱々の溶岩プレートで、目の前で焼きあげるスタイル。じゅうじゅうと音がして、湯気とともに香ばしい匂いが立ちのぼる。
お肉の火の通りが絶妙で、外はカリッ、中はやわらかい。夫が「この焼き方、家じゃ再現できないよね」としみじみ言っていました。
富士桜ポーク
山梨のブランド豚、富士桜ポーク。脂が甘くて、噛むほどにじわっとうまみが広がります。しつこくないのに満足感がある、不思議な美味しさ。
穴子の釜炊き御飯
コースの終盤に出てくる釜炊き御飯。ふたを開けた瞬間のふわっと立つ湯気と、穴子の香り。
ほくほくの穴子がご飯の上にごろっとのっていて、これだけでお腹いっぱいになれるボリューム。正直、ここに来るまでにかなり食べているので、最後の御飯がけっこうキツかったです。
夫は意地で完食。わたしは半分でギブアップしました。
桃のジュレ
デザートの桃のジュレは、ひんやりつるんとした口当たり。桃の甘さがやさしくて、満腹のお腹にもするっと入りました。
12品すべてが丁寧で、地元の食材を生かした構成になっているのが伝わってきます。ただ、正直に言うとボリュームはかなり多いです。「最後まで美味しく食べきりたい」という方は、おやつを控えめにしておくのが吉かもしれません。
🍳 朝食|卵かけご飯が主役の朝
朝食はふたりとも楽しみにしていました。
まず出てきたのが、りんご水ゼリー。朝のまだぼんやりした体に、りんごの酸味がすっと染みわたる。目が覚める一品です。
納豆グラタン
ふふ河口湖の名物と聞いていた「納豆グラタン」。とろっとしたチーズの下に、ほかほかの納豆が隠れています。
「納豆にチーズ?」と最初は半信半疑だったのですが、食べてみたら驚くほど合う。チーズのコクと納豆の風味が溶け合って、パンにのせてもご飯にのせても美味しい。夫は「これ家でやりたい」と真剣にレシピを考えていました。
卵かけご飯
そして朝食の主役、卵かけご飯。
山梨県産の地養卵に、山芋のとろろ。卵黄と白身が分けて提供されるスタイルです。
まず卵黄だけをご飯にのせて一口。濃厚な黄身がご飯にからんで、「あ、これは……」と声が出ました。次にとろろを加えると、ふわっとした食感が加わって、もう止まらない。
夫はおかわりしていました。わたしも正直おかわりしたかったけれど、ぐっとこらえました。
ひとつだけ気になったのは、朝食にジュースがなかったこと。オレンジジュースやりんごジュースがあったらうれしいなと思いました。でも、お茶とコーヒーはあるので困ることはありません。
🔥 バーラウンジ|暖炉の火と、ふたりの時間
夕食のあと、すこし休憩してからバーラウンジへ。
全面ガラスの窓。暖炉にはぱちぱちと火がともっていて、店内は落ち着いた照明。夜はテーブルにろうそくが灯されて、雰囲気がぐっと変わります。
わたしはカクテルを、夫はウイスキーを頼んで、ソファに並んで座りました。
ふだんの旅では夕食のあとすぐ部屋に戻ることが多いのですが、ここのバーは「もう少しだけ」と思わせる空間でした。暖炉の火を見ていると、自然と会話が弾みます。
「来年もここに来よう」と夫が言ったのは、たぶんウイスキーの力もあったと思います。でも、本心だったと信じたい。
窓の向こうには夜の富士山のシルエット。昼間の堂々とした姿とはちがう、静かな存在感がありました。
✨ 良かったところ 5つ
1. 部屋の露天風呂から富士山が見える
これがすべて。お湯に浸かりながら、目の前に富士山。何回入っても感動が薄れませんでした。朝・昼・夜、ぜんぶちがう顔を見せてくれます。
2. スタッフのホスピタリティが自然体
かしこまりすぎず、かといってカジュアルすぎない。ちょうどいい距離感で接してくれるスタッフの方々が印象的でした。苦手食材への対応も早くて、安心して過ごせました。
3. 大浴場のあとの無料ドリンク
アイスバー、コーヒー牛乳、ビール。風呂上がりのこの三択が無料。地味にうれしいサービスです。夫はこれだけでテンションが上がっていました。
4. バーラウンジの暖炉と雰囲気
夕食後の時間をゆったり過ごせる場所があるのは大きい。全面ガラスの窓、暖炉の炎、ろうそく。非日常の時間が流れていました。
5. 客室の溶岩石コーヒードリッパー
小さなことだけれど、こういう「ここにしかないもの」は記憶に残ります。まろやかで角のないコーヒーを、富士山を見ながら飲む朝。贅沢の定義が変わる瞬間でした。
⚠ 気になったところ 3つ
1. 低層階だと富士山が木に遮られることがある
わたしたちの部屋は上の階だったので問題なかったのですが、低層階だと木々が視界に入って富士山が一部隠れることがあるようです。予約時にリクエストできるなら、高層階をお願いするのが安心かもしれません。
2. 夕食のボリュームがかなり多い
12品のコースは見た目も味も申し分ないのですが、量が多い。終盤の釜炊き御飯にたどりつく頃には、おなかがパンパンでした。とくに少食の方は覚悟が必要です。わたしたちも次に来るなら、当日のランチは軽めにしておこうと話しました。
3. 朝食にジュースがない
朝食のクオリティは文句なしですが、フレッシュジュースがあったらさらに完璧だったなと。お茶やコーヒーはあるので困りはしないのですが、朝の一杯にオレンジジュースが欲しくなる派のわたしとしては、ちょっとだけ惜しかったです。
📋 基本情報
| 施設名 | ふふ 河口湖 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町河口字水口2211-1 |
| アクセス | 河口湖駅からタクシー約15分/河口湖ICから車約10分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| チェックイン | 15:00 |
| チェックアウト | 11:00 |
| 客室数 | 全32室(全室スイート・全室温泉露天風呂付き・全室富士山ビュー) |
| 宿泊タイプ | 梢プレシャススイート(60平米)ほか |
| 予約 | わたしたちは一休.comで予約しました |
まとめ|「また行くか?」への答え
また行きます。
露天風呂から富士山を見る体験は、何回やっても飽きる気がしません。夕食は食べきれないくらいのボリュームだし、朝食の卵かけご飯は帰ってからも思い出す味。
派手なエンターテインメントがあるわけではないけれど、「部屋にいるだけで幸せ」と思える宿は、そうそうありません。
チェックアウトの11時ぎりぎりまで部屋でだらだらして、最後にもう一回露天風呂に入ったのはSaion流。
帰りの車の中で、ふたりで「次はいつ来る?」と話していました。きっと、また富士山に会いにいくと思います。

コメント