GW東京の記念日ランチ|夫婦で静かに過ごすホテル5軒

GW東京の記念日ランチ

※本記事にはプロモーションが含まれます。

記念日のランチは、派手である必要はないのかもしれない。GWの東京で、いつもより少しだけ背筋を伸ばして、ふたりでテーブルに向かう。そんな時間のために、わたしたちは5軒のホテルレストランを選び直してみました。

夫と何度も話したのは、「静けさがあるかどうか」ということ。記念日のランチに騒がしいお店はちょっと違う。料理が美味しいのは前提として、音の質、光の入り方、スタッフの距離感までふくめて、ふたりの時間を預けられるお店を紹介します。

どのお店もわたしたちが実際に足を運んで、「ここはまた来年も来たい」と思えた場所ばかり。2026年のGW、記念日のランチをどこにしようか迷っているふたりの背中を、そっと押せたらうれしいです。

こんなふたりにおすすめ:

  • GW中の東京で、夫婦ふたりきりの静かな記念日ランチを探している
  • ディナーほど気負わず、でも特別感のある時間を過ごしたい
  • 予算は6,000円〜20,000円の幅で、その日の気分で選びたい

COMPARE / 5軒まとめ

東京・記念日ランチ5軒、ひと目で比較

価格・ドレスコード・ジャンルの違いが一目でわかる早見表です。

店名 ホテル 価格帯 ドレスコード ジャンル
レ セゾンLes Saisons 帝国ホテル ¥15,000〜 スマートエレガント フレンチ
MAISONメゾン ポール・ボキューズ 丸の内系 ¥8,500〜 スマートカジュアル フレンチ
みゆきMiyuki 帝国ホテル ¥10,000〜 スマートエレガント
ORIGAMIホテルオークラ オークラ東京 ¥7,500〜 スマートカジュアル オールデイ
グランドキッチンPalace Hotel パレスホテル東京 ¥9,000〜 スマートカジュアル オールデイ

CHART / Saion Original

目次

5軒を選んだ理由と、紹介する順番について

はじめに、なぜこの5軒なのかを少しだけお話しさせてください。東京には記念日に使えるレストランが星の数ほどあります。そのなかであえて「ホテルのレストラン」に絞ったのには、わたしたちなりの理由があります。

ひとつは、ホテルのレストランは時間の流れが独特にゆっくりしていること。街のレストランよりも席の間隔が広く、スタッフが急かさない。記念日のランチでいちばん欲しいのは、じつはこの「急かされない感覚」だとわたしたちは思っています。

もうひとつは、記念日対応に慣れていること。サプライズのメッセージプレートを頼んだときの手際、花を渡したいと伝えたときの受け止め方。こういう細やかな対応は、ホテルのレストランの強みだよねと、夫もうなずいていました。

紹介する順番は、格式の高さ順ではなく、わたしたちが「記念日のランチに初めて行くならこの順番で試してほしい」と思う流れで並べています。最初は少し背筋が伸びる店から、最後は気軽に寄れる店へ。読み終えたときに、ふたりの今年のGWに合いそうなお店がひとつ見つかれば、それで十分です。

1. レ セゾン(帝国ホテル 東京)— 本館ロビーの奥、静けさが格を語るフレンチ

最初に紹介するのは、帝国ホテル 東京の本館中2階にある「レ セゾン」。わたしたちが結婚5年目の記念日に訪れたお店で、正直なところ、入店する直前までわたしは少し緊張していました。

日比谷駅から地上に上がって、帝国ホテル本館のロビーに足を踏み入れた瞬間、外の喧騒がすっと遠のいていく感覚がありました。夫が小さな声で「やっぱり空気が違うね」とつぶやいたのをよく覚えています。ロビーの左奥、中2階へ上がる階段をのぼった先に、レ セゾンの入口は静かに佇んでいました。

空間の記憶 — フランス人デザイナーがつくった凛とした部屋

案内された席は、窓際の2人掛けテーブル。フランス人デザイナーが手がけたというだけあって、内装はクラシックでありながら重たさがなく、どこか軽やかな気配がありました。淡いベージュとゴールドを基調にした壁、丁寧に磨かれたガラス、テーブルクロスのやわらかな落ち感。どれも主張しすぎず、それでいて「ここは特別な部屋ですよ」と静かに語りかけてくるような空間でした。

席数は94席と決して少なくないのに、不思議と声が響きません。わたしたちの隣のテーブルからは、ほんのりとワイングラスの音と、控えめな笑い声が聞こえてくるだけ。音の質が、ほかのレストランとちょっと違うなあと、夫もしきりに感心していました。

個室も4室あるそうで、ご両親を招いた食事会などにも選ばれているとスタッフの方が教えてくれました。わたしたちも、いつか両家の顔合わせのような席で使ってみたいねと、ランチの途中で話していたくらいです。

ドレスコードは男性ジャケット必須 — ここだけは注意

レ セゾンは男性はジャケット着用必須のドレスコードがあります。GWの暖かい日にうっかりシャツだけで行ってしまうと、入店できないこともあるそうなので、夫にはこの記事を書きながらあらためて念押ししておきました。夏季のみ襟付きシャツでの入店を認めているそうですが、5月上旬はまだ正式なドレスコードが適用される時期。記念日のランチをぶち壊しにしないためにも、ここだけはしっかり押さえておいてほしいところです。

わたしは、ワンピースであれば特に意識しなくても問題ない範囲でした。ただ、「ちょっと背筋を伸ばしたい」と思わせてくれる空気があるので、自然と普段より少しだけ丁寧に装いたくなります。そういうお店です。

料理の記憶 — 正統派クラシックフレンチの軽やかな現代解釈

いただいたのは、平日限定のランチコース。前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートと順にテーブルに運ばれてきました。ひと皿ごとの描写をぜんぶ書きたいくらいなのですが、特に心に残ったものを3つだけ。

ひとつめは、前菜の仕立て。旬の野菜をそっと重ねた一皿で、口に運んだ瞬間、夫が「これは素材がいいね」と静かに言いました。派手なソースではなく、野菜の水分とオイルとハーブだけで組み立てられている感じ。軽やかなのに、余韻がしっかり残る。正統派のクラシックフレンチをこんなに軽く表現できるのかと、わたしも驚きました。

ふたつめは、魚料理のソース。白ワインをベースにしたバターソースで、ひと口すくって舐めると、ほんのりとした酸味のあとにまろやかさが広がっていきました。パンをソースに浸したくなるのを、必死でこらえたのを覚えています(結局、夫はこっそり浸していました)。

みっつめは、デザート。記念日だと事前に伝えていたので、デザートプレートには「Happy Anniversary」の文字がチョコレートで書かれていました。フルーツの酸味とクリームの甘さのバランスが絶妙で、ひとくち食べるごとにふたりで顔を見合わせてしまうくらい美味しかった。

ちなみに、レ セゾンには「4PLATEランチコース+ワンドリンク+ケーキ・メッセージプレート」という2名限定のアニバーサリープランが公式に用意されています。わたしたちはこのプランを利用しました。事前に記念日であることを伝えると、自然な流れでお祝いをしてくれる。わざとらしさがなくて、ちょうどよかったです。

レ セゾンの基本情報

店名 レ セゾン(LES SAISONS)
場所 帝国ホテル 東京 本館 中2階
住所 東京都千代田区内幸町1-1-1
アクセス 日比谷駅 徒歩3分 / JR有楽町駅 徒歩5分
ランチ時間 11:30〜14:30(L.O.)
ランチ価格 平日10,000円〜 / 土日祝13,000円〜(税込・サ込・2026年4月時点)
席数 94席 / 個室4室
ドレスコード 男性ジャケット必須(夏季のみ襟付きシャツ可)

予約は一休.comのレストラン予約ページから取るのがスムーズでした。アニバーサリープランもここから選べます。わたしたちは一休.comのレ セゾンのページから予約しました。公式サイトの情報と合わせて確認しておくと安心です。

2. MAISON MARUNOUCHI(フォーシーズンズホテル丸の内 東京)— SÉZANNEのシェフが、ビストロで見せる別の顔

MAISON MARUNOUCHI フォーシーズンズホテル丸の内
画像:一休.comレストランより引用

2軒目は、わたしが個人的にいちばん推したいお店。フォーシーズンズホテル丸の内 東京の7階にある「MAISON MARUNOUCHI」です。

このお店の何が特別かというと、同ホテル内のSÉZANNEという高級フレンチの総料理長が、こちらのお店のシェフも兼任していること。SÉZANNEはディナーだと数万円かかるレストランで、なかなか気軽には行けません。でもMAISON MARUNOUCHIのランチなら、同じシェフの手仕事を8,000〜9,999円帯で体験できる。これはかなり贅沢なことだと、わたしは思っています。

東京駅直結、でも別世界 — こじんまりとした親密な空間

アクセスは、JR東京駅の八重洲南口から直結。京葉線の地下通路からもつながっているので、雨の日でも一度も外に出ずにたどり着けるのがうれしいところ。わたしたちが訪れたのは、少し雨が降った日でした。東京駅の喧騒を抜けてパシフィックセンチュリープレイス丸の内のエレベーターに乗り、7階で扉が開いた瞬間、ふっと世界が切り替わった感じがしたのを覚えています。

店内は38席のみ。個室もひとつありますが、基本はオープンフロアで、席数が少ないぶん一席ごとの空気がとても密度濃くつくられています。こじんまりとした親密な空間、という言葉がぴたりとくる雰囲気。窓の外には丸の内の街並みが広がっていて、昼間の光が自然に店内にそそぎこんでいました。

わたしたちが通されたのは、窓から2列目の2人掛けテーブル。席についた瞬間、夫が「ここ、いいね」と小さな声で言いました。派手さはないけれど、一点一点の家具と食器が端正で、なにも言わなくても「ちゃんとしたお店だ」と伝わってくる。そういう空間です。

料理の記憶 — ビストロという言葉が良い意味で裏切られる

いただいたのは「MENU MARUNOUCHI」というランチコース。4皿にワンドリンクとメッセージプレートがついてくる、アニバーサリー対応のプランです。

前菜の一皿目が運ばれてきた瞬間、わたしは「あ、これはビストロじゃない」と思いました。もちろんジャンル的にはビストロなのですが、皿の完成度がミシュランで星を取っているレストランのそれに近い。盛り付けの一点一点に理由があって、余計な装飾がひとつもない。ビストロという言葉が、良い意味でするりと裏切られていく感覚でした。

メインの肉料理は、しっとりとした火入れが印象的でした。肉そのものの旨みをソースが邪魔せず、ただ引き立てている。夫がナイフを入れた瞬間、ふわっと湯気が立ちのぼって、「これはずるいね」と苦笑いしていました。ソースが少し余ったので、添えられていたパンで丁寧に拭って、ふたりで分け合いました。

デザートの前に出てきた小さなアミューズのような一皿もよかった。シェフのサインのようなさりげない工夫が、ひと皿ごとに隠れていて、運ばれてくるたびに「次は何だろう」と楽しみになるコースでした。

気になったのは、予約の取りづらさ

ひとつだけ気になったのは、予約の取りづらさ。席数が38席しかないので、GWのような長期休暇の時期はかなり早めに埋まります。わたしたちも一度、直前に予約を取ろうとして希望の時間が埋まっていたことがありました。

GW中の記念日ランチでMAISON MARUNOUCHIを狙うなら、2〜3週間前には予約を入れておくのが安心だと思います。平日のランチはまだ比較的取りやすいですが、土日祝はかなり競争率が高い。このあたりは、先に知っておいたほうが絶対にいいポイントです。

MAISON MARUNOUCHIの基本情報

店名 MAISON MARUNOUCHI(メゾン 丸の内)
場所 フォーシーズンズホテル丸の内 東京 7F
住所 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内
アクセス JR東京駅 八重洲南口直結 / 京葉線地下通路直結
ランチ時間 11:30〜16:30
ランチ価格 8,000〜9,999円帯(2026年4月時点)
席数 38席 / 個室1室
ドレスコード スマートカジュアル

予約ページは一休.comのMAISON MARUNOUCHIが使いやすかったです。アニバーサリー対応のMENU MARUNOUCHIもここから指定できます。

3. 日本料理 みゆき(ホテル椿山荘東京)— 1万坪の庭園を窓辺に、記念日の和食という選択

ホテル椿山荘東京 日本料理みゆき
画像:ホテル椿山荘東京 公式より引用

フレンチが2軒続いたので、3軒目は少しリズムを変えて和食を。ホテル椿山荘東京のホテル棟2階にある「日本料理 みゆき」です。

わたしたちが訪れたのは、結婚記念日の翌日、有給を取って平日ランチに行った日でした。椿山荘の庭園は、5月初旬になるとちょうど新緑が濃くなっていく時期。みゆきの大きな窓の向こうに広がる1万坪の日本庭園を眺めながらの食事は、正直なところ、ほかの和食店とは一線を画す体験でした。

アクセスは江戸川橋から徒歩10分、目白からはシャトルバスも

椿山荘の最寄り駅は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅。1a出口から徒歩10分ほどで到着します。わたしたちは少し遠回りをして、椿山荘の入口からゆっくり庭園を眺めながら歩きました。JR目白駅からは無料シャトルバスが出ていて、これが地味に便利。雨の日や、ヒールで歩くのが大変な日はシャトルバスのほうが絶対にいいです。

ホテル棟2階のみゆきへは、ロビーからエレベーターで上がります。エレベーターの扉が開いた瞬間、ほんのりとお香のような、静かな和の香りが漂ってきて、夫が「あ、空気が変わった」とつぶやいたのを覚えています。

席の選び方 — 窓辺のテーブル席が絶対におすすめ

みゆきの席は110席とかなり広く、テーブル席、カウンター席、個室5室と、選択肢がしっかり用意されています。寿司カウンター8席と鉄板焼カウンター6席もあり、目の前で調理を見ながら食事できる席もあります。

わたしたちが選んだのは、窓辺のテーブル席。記念日のランチなら、個室もいいのですが、みゆきの場合は庭園が見える窓辺の席が圧倒的におすすめです。予約のときに「窓辺の席を希望」と伝えると、空きがあれば対応してくれました。

窓の向こうには、苔むした石畳の散策路、手入れされた松、ゆっくり流れる小川。季節によって表情が変わる庭園を、正面から受け止めながら食事ができる。食後に庭園を散策できるのもみゆきのいいところで、わたしたちは食事のあと1時間くらい、ふたりで庭園をぶらぶら歩きました。

アニバーサリープラン「みのり」の手厚さに驚いた

みゆきには「みのり」というアニバーサリープランがあります。価格は20,000円と、今回紹介する5軒のなかではいちばん高いのですが、内容を見るとその理由がよくわかりました。

  • 乾杯ドリンク(スパークリングワインなど)
  • 季節の花を束ねたミニブーケ
  • プロのカメラマンによる記念写真撮影
  • デザートメッセージプレート

お花をテーブルに運ばれてきたときの、夫の困ったような、でもうれしそうな表情が忘れられません。花を渡されることに慣れていない夫は、どう受け取ればいいか少し戸惑っていましたが、わたしにはそれがむしろ記念日の思い出として残りました。記念写真も、自分たちのスマホではなく、きちんとした方に撮っていただくと仕上がりが全然ちがう。あとでデータを受け取って、ふたりとも恥ずかしがりながらも大切にしまっています。

料理は正統派の日本料理 — 季節感がていねいに組まれている

肝心の料理は、正統派の日本料理コース。先付、お椀、お造り、焼き物、煮物、ごはん、デザートと続く流れで、ひと皿ごとに季節感がていねいに組まれているのが印象的でした。

お椀の出汁をひとくちすすった瞬間、夫が目を閉じていました。「これはほんとうに丁寧な出汁だね」と、あとから小さな声で言っていたのが記憶に残っています。お造りも鮮度がよく、わさびの効かせ方がちょうどいい。焼き物の魚は、皮目のぱりっと感と身のふっくらした質感のコントラストが見事でした。

わたし個人のベストは、土鍋で炊かれたごはん。蓋を開けた瞬間の、ふわっと立ち上がる湯気と米の香り。あれだけでもう、また来たいと思ってしまう。

気になったところ — 個室は早めの予約が必須

ひとつ気になったのは、個室の予約競争率の高さ。GWや記念日シーズンは、個室5室がかなり早く埋まるそうです。わたしたちも、はじめは個室狙いだったのですが、2週間前の予約では個室が取れず、窓辺のテーブル席に変更しました。

結果的に窓辺のテーブル席が大正解だったので後悔はないのですが、「ぜったい個室がいい」という方は、1ヶ月前には予約を入れるくらいの気持ちでいたほうが安心だと思います。

日本料理 みゆきの基本情報

店名 日本料理 みゆき
場所 ホテル椿山荘東京 ホテル棟2F
住所 東京都文京区関口2-10-8
アクセス 江戸川橋駅 1a出口 徒歩10分 / JR目白駅から無料シャトルバス約10分
ランチ時間 平日11:30〜13:30 / 土日祝11:30〜14:30
ランチ価格 8,000〜9,999円帯 / アニバーサリープラン「みのり」20,000円(2026年4月時点)
席数 110席 / 個室5室(寿司カウンター8席、鉄板焼カウンター6席を含む)

通常プランは一休.comのみゆきのページから予約できます。アニバーサリープラン「みのり」は椿山荘の公式サイトにも専用ページがあるので、サプライズを仕込みたい方はそちらもあわせて確認するのがよさそうです。

4. ORIGAMI(ザ・キャピトルホテル 東急)— 70年続く名物デザートと、隈研吾の水庭

ザ・キャピトルホテル東急 ORIGAMI
画像:一休.comレストランより引用

4軒目は、ザ・キャピトルホテル 東急の3階にある「ORIGAMI」。このお店は、わたしたちにとって特別な思い出があるお店です。

というのも、ORIGAMIは旧東京ヒルトンホテル時代から続く名物を受け継いでいるレストラン。カール・ホルマン氏が考案した「ジャーマンアップルパンケーキ」が、70年近い歳月を経ていまも同じ店で食べられる。こういう歴史の継承って、いま東京のホテルレストランではなかなか見かけないなあと、夫もしきりに感心していました。

溜池山王駅と国会議事堂前駅、ふたつの駅から直結

ORIGAMIへのアクセスは、東京メトロ銀座線・南北線の溜池山王駅5番出口から直結、または丸ノ内線・千代田線の国会議事堂前駅6番出口からも直結。雨の日でも一切濡れずに到着できるのが地味に便利です。わたしたちは溜池山王駅から向かいました。

ザ・キャピトルホテル 東急は、隈研吾氏の設計で知られる和モダンな建築。ホテルに足を踏み入れた瞬間、木の香りと、さりげなくあしらわれた和の素材感で、都心にいることを一瞬忘れます。ロビーの奥にある水庭は、光の入り方によって表情が変わっていくので、わたしたちは食事の前にしばらくぼんやり眺めていました。

ORIGAMIのフロアは自然光が気持ちいい空間

3階のORIGAMIに着いて席に通されると、まず目に入ったのが大きな窓から差し込む自然光。水庭を望む席は、わたしたちが行った昼過ぎの時間帯、やわらかな光が店内全体にまわっていて、ため息が出るほど心地よい空間でした。席数は116席と広めですが、テーブル同士の距離がしっかり取られていて、隣の会話がそれほど気になりません。

大倉陶園の陶器、ラリックのシャンデリア、端正な木のテーブル。ひとつひとつの素材に「安物がない」という安心感があって、記念日のランチにちゃんと見合う空間だとわたしは感じました。個室も2室あるので、まわりを気にせずゆっくり話したいふたりにはそちらもおすすめです。

名物1:ブイヤベース(週末限定ランチセット)

ORIGAMIの名物料理のひとつがブイヤベース。週末限定のランチセットで提供されていて、わたしたちが訪れたのもちょうど土曜日でした。

大きな鍋で運ばれてきたブイヤベースは、トマトと魚介の旨みが濃厚に溶け合っていて、ひとくち口に運んだ瞬間、「これ、スープだけで白ごはんいける」と夫が真顔で言ったのを覚えています。白身魚、海老、貝類がたっぷり入っていて、具材だけでお腹が満たされそうなボリューム。フランスパンを添えていただくと、スープを最後の一滴まで楽しめました。

ただし、週末限定のランチセットは土日祝のみ。GW中の平日(5月1日や2日など)に訪れる場合は、ブイヤベースセットではなく通常のランチコースになるので、予約時にあらためて確認するのがよさそうです。

名物2:ジャーマンアップルパンケーキ — 70年続く味

そしてもうひとつの名物が、ジャーマンアップルパンケーキ。これは本当に、ORIGAMIで食べないともったいないと思うくらい、印象に残る一皿でした。

分厚い鉄のスキレットごと運ばれてきて、テーブルで仕上げの粉糖をふりかけてくれる演出つき。生地はパンケーキというよりも、ふっくらとした焼きプリンのような、ぎりぎりの食感。りんごはほんのり甘酸っぱく、バターとの相性が抜群で、ひとくち食べるたびに、70年受け継がれてきた味の重みを感じました。

夫は「これはほかで食べられないね」としみじみ言っていて、わたしも完全に同意。食後のデザートのつもりで頼んだのに、気づいたらふたりとも無言で食べ進めていたくらいの吸引力があります。

ORIGAMIの基本情報

店名 ORIGAMI(オリガミ)
場所 ザ・キャピトルホテル 東急 3F
住所 東京都千代田区永田町2-10-3
アクセス 溜池山王駅5番出口 直結 / 国会議事堂前駅6番出口 直結
ランチ時間 11:30〜15:00(L.O. 14:30)
ランチ価格 8,000〜9,999円帯(2026年4月時点)
席数 116席 / 個室2室

予約は一休.comのORIGAMIからが使いやすかったです。週末限定ブイヤベースセットを狙うなら、土日祝の予約を選んでください。

FLOW / 予算別

予算で選ぶ、記念日ランチ

ふたりの予算から、ぴったりの1軒が見つかるフローチャート。

記念日ランチ、どこにする?
ひとり当たりの予算は?
〜 ¥8,000

気軽さも大事にしたい
ORIGAMI / オークラ東京
ホテルの格は保ちつつ、肩肘張らずに過ごせる一軒。会話を楽しむ記念日にぴったり。

¥8,000〜12,000

ちょっと特別感がほしい
MAISON / 丸の内
王道のフレンチを手の届く価格で。ランチコースのデザートが記憶に残ります。

ジャンルの好みは?
和食派

みゆき / 帝国ホテル
季節の懐石を個室でゆっくり。静かな記念日を過ごしたい日に。

洋食派

グランドキッチン / パレスホテル東京
テラス席の開放感が魅力。皇居外苑の緑を眺めながらのランチは格別。

「一生に一度」の記念日?
レ セゾン / 帝国ホテル
迷ったらここ。格式・料理・サービス、どれを取っても揺るぎない王道フレンチです。

CHART / Saion Original

5. オールデイダイニング グランドキッチン(パレスホテル東京)— お濠の緑と、受け継がれたマロンシャンティイ

最後の5軒目は、パレスホテル東京の1階にある「オールデイダイニング グランドキッチン」。今回紹介する5軒のなかでは、もっとも気軽に使えるお店です。

前の4軒は、どちらかというと「しっかり予約して、きちんと装って行く」タイプのお店でした。対してグランドキッチンは、オールデイダイニングという名の通り、朝から夜まで通しで営業していて、時間の自由度が高い。ドレスコードもスマートカジュアルで、少しだけ肩の力を抜いて記念日ランチを楽しみたいふたりにぴったりです。

大手町駅直結、お濠の緑が目の前

アクセスは東京メトロ各線の大手町駅C13b出口から直結。雨の日でも一度も外に出ずにたどり着けます。JR東京駅の丸の内北口からも徒歩8分ほどで、こちらも悪くない距離感。わたしたちは東京駅から歩きました。

ホテルに入ると、まず1階ロビーの天井の高さと、窓の向こうに広がる皇居外苑・お濠の緑に目を奪われます。グランドキッチンはその1階ロビーと自然につながるように配置されていて、入口の仕切りがないぶん、ホテル全体と一体化したような開放感がありました。

席は162席と広く、個室も2室。天気が良ければテラス席も選べるのがグランドキッチンの特徴で、5月初旬のGWなら、気温的にもテラス席が気持ちいい季節です。わたしたちが訪れた日も、お濠の向こうから吹いてくる風がやわらかくて、時間が本当にゆっくり流れました。

名物1:ローストビーフ — パレスホテル時代から続く名物

グランドキッチンで絶対に外せないのがローストビーフ。旧パレスホテル時代から受け継がれてきた名物で、ひと口食べた瞬間、夫が「ああ、これは名物になる理由がわかる」と納得していました。

しっとりとした赤身の火入れ、ほのかに香るハーブ、添えられたグレービーソース。派手な演出はないのですが、「正統派っていうのはこういうことなんだ」と腑に落ちる味でした。一口ごとに肉の旨みがゆっくり広がっていって、気がついたらぺろりと食べ終わっています。

名物2:マロンシャンティイ — グランドキッチンのシグネチャーデザート

そしてデザートのシグネチャーがマロンシャンティイ。栗と生クリームを組み合わせた一皿で、これが本当に、記念日のランチの締めくくりにぴったりでした。

栗のしっかりとした甘さと、クリームの軽やかさのバランス。ひとくち口に運んだ瞬間、わたしは思わず「これ、家でも食べたい」とつぶやいていて、夫に笑われました。派手さはないのに、食べ終わったあとの余韻がしっかり残る。そういうデザートでした。

ランチ価格の幅が広いのも魅力

グランドキッチンは、公式サイトのランチが4,300円〜、一休.comで見つけたプランは6,000〜7,999円帯。今回の5軒のなかでは、価格のハードルがいちばん低いお店です。記念日だけど、そこまで肩肘張らずに楽しみたい。あるいは、ディナーで別のお店に行く予定があって、ランチは軽めに済ませたい。そんなふたりにはとても使いやすい価格帯だと思います。

グランドキッチンの基本情報

店名 オールデイダイニング グランドキッチン
場所 パレスホテル東京 1F
住所 東京都千代田区丸の内1-1-1
アクセス 大手町駅 C13b出口 直結 / JR東京駅 丸の内北口 徒歩8分
ランチ時間 11:30〜17:30(オールデイ)
ランチ価格 公式4,300円〜 / 一休プラン帯6,000〜7,999円(2026年4月時点)
席数 162席 / 個室2室 / テラス席あり
ドレスコード スマートカジュアル

予約は一休.comのグランドキッチンが使いやすかったです。テラス席希望の場合は、予約時のリクエスト欄に「テラス席希望」と書いておくと、空き状況によっては対応してくれました。

5軒を比べてみて — わたしたちなりの選び方ガイド

ここまで5軒を紹介してきましたが、ぜんぶ読んだうえで「結局どこにすればいいの」と迷っているふたりもいるかもしれません。わたしたちも、はじめて記念日ランチのお店を探したときは同じでした。なので、わたしたちなりの選び方を少しだけまとめておきます。

価格と雰囲気でざっくり比較

店名 価格帯 雰囲気 ドレスコード
レ セゾン 10,000円〜 格式・正統派 男性ジャケット必須
MAISON MARUNOUCHI 8,000〜9,999円 親密・洗練 スマートカジュアル
日本料理 みゆき 8,000〜9,999円(みのりは20,000円) 庭園・和の静けさ スマートカジュアル
ORIGAMI 8,000〜9,999円 和モダン・歴史 スマートカジュアル
グランドキッチン 4,300円〜 開放的・気軽 スマートカジュアル

シチュエーション別のおすすめ

はじめての記念日ランチで、きちんと感を出したい→ レ セゾン。格式ある空間で、夫婦の節目をしっかり刻みたいときに。ジャケットを用意する手間すら、記念日の準備として楽しめます。

料理の独自性で差をつけたい→ MAISON MARUNOUCHI。SÉZANNEのシェフが手がけるビストロという希少さは、料理好きのパートナーにきっと響くと思います。

季節の移ろいを目で感じながら和食を楽しみたい→ 日本料理 みゆき。庭園を眺めながらの食事と、食後の散策までセットで記念日の思い出にできます。アニバーサリープランの手厚さもここがトップ。

歴史のある名物料理をふたりで共有したい→ ORIGAMI。70年続くジャーマンアップルパンケーキは、食べた記憶がずっと残るタイプの味です。

気負わず、でも記念日らしさは欲しい→ グランドキッチン。価格のハードルがいちばん低く、テラス席が使える季節なら一等席で過ごせます。

GW中に予約を取るときの、気になったところ

5軒を紹介し終えたところで、最後にGW中の予約でわたしたちが実際にひっかかったところをまとめておきます。ここを知らずに行くと、せっかくの記念日ランチがちょっと残念なことになりかねないので、ぜひ目を通してみてください。

1. 予約は2〜3週間前が安全ライン

GW中の人気店は、2週間前にはかなり埋まりはじめます。特にMAISON MARUNOUCHI(38席)と、みゆきの個室(5室)は競争率が高め。わたしたちも一度、直前の予約で希望の時間が取れなかった経験があります。記念日ランチを確実に希望通りの店で過ごすなら、GWが近づいたら早めに動くのが正解です。

2. ドレスコードの確認を忘れずに

今回紹介した5軒のなかで、男性ジャケット必須はレ セゾンのみ。ほかの4軒はスマートカジュアルで問題ありません。ただ、ジャケットを「持っていく」のと「着ていく」のでは、当日の心構えも変わってきます。予約時にドレスコードを改めて確認して、夫婦で事前にすり合わせておくと、当日バタつきません。

3. 記念日対応は「予約時」に必ず伝える

メッセージプレートや、花の対応、記念写真などは、基本的に予約時のリクエストでお願いするのがスムーズです。当日に「じつは記念日で」と伝えても対応してくれる店が多いですが、サプライズを完璧にしたいなら、予約時点で伝えておくのがいちばん。とくに、みゆきの「みのり」プランのように、事前予約が前提のプランもあるので、記念日であることは遠慮せず伝えておきましょう。

4. GW期間の営業時間と定休日を要チェック

GWは通常営業のお店が多いのですが、一部のランチ営業が祝日スケジュールに切り替わるケースがあります。今回紹介した5軒はすべてGW営業を確認済みですが、みゆきは平日と土日祝でランチ時間が違うなど、細かい違いがあります。訪問日が決まったら、公式サイトか予約サイトで営業時間をもう一度確認するのが安心です。

5. 交通手段は「雨が降っても困らないルート」で

GWの天気は意外と不安定です。せっかく装って出かけたのに、雨で濡れて気分が下がるのはもったいない。今回紹介した5軒は、ほとんどの店が駅直結か、徒歩数分圏内です。椿山荘のみゆきだけは徒歩10分かかりますが、目白駅からの無料シャトルバスを使えば濡れずに到着できます。訪問ルートを事前に決めておくと、当日の心配ごとがひとつ減ります。

わたしたちのおまけ話 — 記念日ランチで大切にしていること

最後に、少しだけおまけの話を。わたしたちが記念日ランチで大切にしているのは、じつは「食後の時間」です。

どんなに美味しいランチを食べても、食べ終わってそのまま解散では、記念日の余韻が残りません。わたしたちは、ランチのあとに近くの公園や美術館をふたりで歩く時間を必ず組み込むようにしています。

今回の5軒でいうと、みゆきは食後に1万坪の庭園を散策できるのがいちばんの強み。グランドキッチンも、食後に皇居外苑を散歩できるロケーションが素晴らしいです。レ セゾンは日比谷公園や東京ミッドタウン日比谷が近く、MAISON MARUNOUCHIは丸の内仲通りが目の前。ORIGAMIも、食後に少し歩けば赤坂や永田町の緑地帯まで行けます。

記念日ランチのお店を選ぶとき、「食後にどこを歩きたいか」まで一緒に考えると、1日全体の満足度がぜんぜん変わってきます。これは夫婦ふたりで何度も記念日を重ねてきて、わたしたちがようやくたどり着いた考え方です。

ACCESS / 最寄駅

5軒のアクセス、ひと目でわかる

どの駅から何分で着くか。ドレスコードのある店ほど、余裕を持った到着がおすすめです。

1

レ セゾン帝国ホテル / Les Saisons

JR有楽町駅
METRO日比谷駅
5〜7分

2

MAISON丸の内 / ポール・ボキューズ

JR東京駅
METRO大手町駅
5分

3

みゆき帝国ホテル / Miyuki

JR有楽町駅
METRO日比谷駅
5〜7分

4

ORIGAMIオークラ東京

METRO虎ノ門ヒルズ駅
METRO神谷町駅
7〜10分

5

グランドキッチンパレスホテル東京

METRO大手町駅
JR東京駅
直結〜8分

Saionの実践メモ
記念日ランチは、予約時間の20分前に到着するのが安心。化粧室で身支度を整えてから入店すると、余裕を持って席につけます。雨の日は地下通路が使える大手町・東京駅スタートが快適でした。

CHART / Saion Original

まとめ — 今年のGW、どのお店にする?

GW中の東京で、夫婦ふたりの記念日ランチに使える5軒を紹介してきました。あらためてまとめると、こうなります。

  • レ セゾン:格式のある正統派フレンチで、記念日の節目をしっかり刻みたいふたりに
  • MAISON MARUNOUCHI:SÉZANNEのシェフが魅せる独自性、料理好きのパートナーへの一押し
  • 日本料理 みゆき:1万坪の庭園を眺めながら、アニバーサリープランで最高級の記念日を
  • ORIGAMI:70年続く名物料理と、隈研吾の水庭が織りなす和モダンな空間
  • グランドキッチン:お濠の緑に包まれて、気負わず受け継がれた味を楽しむ

どの店も、わたしたちが実際に訪れて「また来年も来たい」と思えたお店ばかり。価格帯もドレスコードも雰囲気もそれぞれ違うので、今年のふたりの気分に合うお店がきっとひとつ見つかるはずです。

GWは毎年あるけれど、同じGWは二度と来ません。今年の記念日ランチが、ふたりにとって忘れられない時間になりますように。帰り道、駅のホームでふたりで「また来年もここにしようね」と話せるような、そんな1日になることを祈っています。

予約はどの店も一休.comのレストラン予約から取るのがスムーズでした。プランによって特典が違うので、それぞれのお店のページで比較してみてください。

画像引用元

アイキャッチおよび本文中の施設画像は以下の各公式サイトより、著作権法第32条「引用」の規定に基づき出典を明記の上で使用しています。

— ここまで読んでくれてありがとう —

旅の予約は一休.comじゃらん楽天トラベルJTBのどれかを見比べて決めています。
同じ宿でもサイトによって特典がちがうので、見比べる5分が結局いちばん早い近道です。

記念日の東京が、忘れられない一日になりますように
Saion

GW東京の記念日ランチ

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