名古屋グルメ旅|味噌カツからモーニングまで食い倒れ1泊2日
名古屋で食べた味噌カツが、今年いちばんの「重たい幸せ」だった。
名古屋めしの破壊力は噂には聞いていたけど、実際にひつまぶし→手羽先→味噌カツ→台湾ラーメンと連続で食べると、胃袋のキャパシティが試される旅になる。でも全部おいしいから止められない。そんな1泊2日の記録。
夫は「食べるために旅をするのが一番テンション上がる」と常々言っているけど、この旅はまさにそれだった。胃袋ひとつで名古屋の文化を全身で受け止める、そんな旅の記録をこれから書いていく。
こんなふたりにおすすめ:
- 食べることが旅の最優先事項
- 名古屋は通過するばかりで、ちゃんと食べ歩いたことがない
- 味の濃いもの、こってりしたものが好き
名古屋グルメ旅のスケジュール
【1日目】
- 11:00 名古屋駅着 → 名駅エリアでひつまぶしランチ
- 13:30 大須商店街で食べ歩き
- 16:00 ホテルにチェックイン
- 18:00 栄エリアで手羽先&味噌カツディナー
- 21:00 〆の台湾ラーメン
【2日目】
- 08:00 喫茶店モーニング(小倉トースト)
- 10:00 名古屋城周辺を散策
- 12:00 きしめんランチ
- 14:00 お土産購入 → 帰路
1日目ランチ|まずはひつまぶしから
名古屋駅に着いて、最初に向かったのはひつまぶしの名店。新幹線を降りてすぐに名古屋めしの洗礼を受ける作戦。
11時のオープン少し前に着いたけど、すでに10組ほどの行列。「開店前から並ぶって、どれだけ人気なの」と夫が驚いていたけど、名古屋のひつまぶしはこれが普通らしい。結局30分ほど待って入店。
注文したのはふたりとも「ひつまぶし(上)」。おひつに入った香ばしい蒲焼きのうなぎが運ばれてきた瞬間、匂いだけでテンションが上がる。
ひつまぶしの食べ方は3段階。まずはそのまま、次に薬味(ねぎ、わさび、海苔)を乗せて、最後にだし茶漬けで。
個人的にはだし茶漬けが一番好き。さらさらとした出汁がうなぎの脂と合わさって、上品だけどしっかり旨味がある。夫は「そのままが一番うまい。シンプルが正義」と言い張っていた。どっちが正解とかではなく、3通りの味を楽しめるのがひつまぶしの魅力だと思う。
ひつまぶしで気をつけること
人気店は予約を受け付けていないことが多い。わたしたちは11時前に並んだからまだよかったけど、12時以降は1時間待ちになることもあるらしい。早めの行動が吉。
また、ひつまぶしはランチで3,500〜5,000円くらいする。名古屋めしの中ではダントツに高いので、予算の計算はお忘れなく。夫が会計時に「思ったより高いな」と言っていたけど、食べ終わった後は「でもまた来る」とあっさり。
1日目午後|大須商店街で食べ歩き
ランチのあとは、地下鉄で大須観音駅へ。大須商店街は名古屋の食べ歩きスポットとして有名で、約1,200もの店が並ぶ巨大な商店街。
ひつまぶしでかなり満腹だったけど、食べ歩きは別腹ということにした。
大須で食べたもの
揚げまん棒
大須の名物で、あんこを棒状にして揚げたおやつ。外はカリカリ、中はとろりとしたあんこ。揚げたてを食べると、やけどしそうなくらい熱いけど、この熱々がいい。1本200円くらいで手軽に食べられる。
名古屋コーチンの焼き鳥
商店街の中にある焼き鳥屋さんで、名古屋コーチンのもも串を。弾力のある歯ごたえで、噛むほどに旨味が出てくる。夫が「普通の焼き鳥と全然違う」と2本目を買いに走った。
台湾まぜそば
大須にある小さな麺屋で、ハーフサイズの台湾まぜそばを注文。ピリ辛のひき肉、卵黄、にんにく、ニラを混ぜて食べる。もう満腹だったはずなのに、混ぜた瞬間の香りに負けてペロリと完食。
大須商店街はとにかく店が多くて、全部回るのは到底無理。わたしたちは2時間くらいブラブラしたけど、半分も歩けていない気がする。雑貨や古着のお店も面白くて、グルメ以外でも楽しめる場所。
1日目ディナー|栄で手羽先&味噌カツ
ホテルで少し休憩して、18時に栄エリアへ。名古屋の夜は栄の錦三丁目(錦三)あたりが賑やかで、居酒屋やレストランが密集している。
手羽先
まずは手羽先の名店へ。名古屋の手羽先は甘辛いタレにスパイスをまぶしたタイプと、塩コショウでシンプルに仕上げたタイプの2大流派がある。わたしたちはスパイシー系のお店に入った。
パリッとした皮の中からジューシーな肉汁があふれて、ビールとの相性が犯罪的。夫が「これ何本でも食べられる」と言いながら、実際に5人前を注文していた。ふたりでね。
手羽先のきれいな食べ方がわからなくて、口の周りがタレまみれになったけど、周りを見たらみんな同じだったので安心した。
味噌カツ
手羽先のあとに味噌カツを食べる暴挙に出た。普通なら無理な量だけど、名古屋の空気がそうさせるのかもしれない。
わたしは「ひとくちカツ定食」、夫はがっつり「ロースカツ定食」を注文。味噌ダレは八丁味噌ベースの甘くてコクのあるソースで、トンカツとの相性が信じられないくらいいい。ソースのトンカツとは全く別物。
「今まで普通のトンカツソースで食べてたのが損だった気がする」と夫。さすがにロースカツは量が多くて、最後のほうは箸のスピードが落ちていたけど、完食した。その気合いは認める。
〆の台湾ラーメン
ここまでで相当な量を食べているのに、「〆に台湾ラーメン行こう」と夫が言い出した。正気を疑ったけど、名古屋に来たら外せないメニューだし、と自分を説得してラーメン屋へ。
台湾ラーメンは、ピリ辛のひき肉とニラ、にんにくが効いた旨辛スープの麺。見た目は真っ赤で辛そうだけど、食べてみると辛さの中に旨味があって、スープをぐいぐい飲んでしまう。
ただ、にんにくの量がすごいので翌日のことを考えると覚悟が必要。わたしたちはふたりとも食べたから問題なし(お互い様という理論)。
1日目の反省|食べすぎ問題について
ここまで読んで「食べすぎでは?」と思った人、正解。ひつまぶし→大須食べ歩き→手羽先→味噌カツ→台湾ラーメンの連続コンボは、正直やりすぎだった。
ホテルに戻ってベッドに倒れ込んだとき、夫が「胃が重い。明日はお粥だけでいい」と言っていたのに、翌朝にはケロッとしてモーニングに向かっていた。人間の回復力ってすごい。
教訓として、名古屋グルメ旅をするなら「昼と夜でメインをひとつずつ」くらいのペースが現実的だと思う。全部食べたい気持ちはわかるけど、胃袋には限界がある。わたしたちのように全制覇を目指すなら、食べ歩きの量を調整するか、胃腸薬を持参するのを忘れずに。
2日目朝|喫茶店モーニングで小倉トースト
名古屋の朝は喫茶店のモーニングから始まる。名古屋のモーニング文化は全国的に有名で、コーヒー1杯の値段でトーストやゆで卵、サラダまでついてくる太っ腹なサービスがある。
わたしたちが入ったのは、名駅から少し歩いたところにある昔ながらの喫茶店。8時の開店と同時に入って、コーヒーと小倉トーストのモーニングセットを注文。
小倉トーストは、厚切りのトーストにバターとあんこをたっぷり。甘じょっぱい組み合わせが朝から背徳的でおいしい。夫は「あんこがこんなに合うとは思わなかった」と関心していた。わたしは以前から小倉トーストのファンだったので、「ほらね」と得意げに。
名古屋の喫茶店は席がゆったりしていて、新聞を読みながらのんびりコーヒーを飲んでいる常連客がたくさんいた。この雰囲気も含めて「名古屋のモーニング」なんだと思う。
2日目午前|名古屋城周辺を散策
食べてばかりでは体が重いので、2日目の午前中は名古屋城へ。地下鉄名城線の市役所駅から徒歩5分ほど。
金のシャチホコが輝く天守閣は、見上げるとやっぱり迫力がある。本丸御殿は復元されたばかりで、襖絵や天井画の美しさに見入ってしまった。
「こんなに豪華な部屋で暮らしてたのか、殿様は」と夫がしみじみ。歴史にそこまで詳しくないふたりでも、建物の美しさだけで十分楽しめた。
お城の周辺には「金シャチ横丁」という飲食施設もあって、ここでも名古屋めしが食べられる。ただ、わたしたちは昨日からの食べ疲れでさすがにパス。胃を休める時間も大切。
名古屋城から少し足を伸ばして、徳川園にも寄ってみた。池泉回遊式の日本庭園で、新緑の時期は特にきれい。名古屋城の観光客の多さに比べると、こちらは静かでのんびり散策できた。夫が「名古屋にもこういう落ち着いた場所があるんだね」と意外そうだった。食べ歩きの合間にこういう場所を挟むと、メリハリが出ていいと思う。
2日目ランチ|きしめんで締めくくり
最後のランチは名古屋駅の在来線ホームにあるきしめんスタンドへ。新幹線に乗る前にさっと食べられるのがありがたい。
きしめんは平たい麺が特徴のうどんの一種で、つるっとした食感と出汁のきいたスープが優しい味。名古屋めしの中では一番あっさりしていて、食べ疲れた胃にちょうどいい。
「最後にこれを食べると、ちゃんと名古屋を締めくくった感じがする」と夫が妙に感慨深そうだった。440円でこの満足感はすごい。新幹線の発車まで30分あれば、ホームできしめんを食べて帰る。これが名古屋旅の最高の締め方だと思う。
名古屋グルメ旅の良かったところ・気になったところ
良かったところ
- 名古屋めしのバリエーションが圧倒的:ひつまぶし、手羽先、味噌カツ、台湾ラーメン、小倉トースト、きしめん。1泊2日で6ジャンル以上を制覇できる
- エリアがコンパクト:名駅・栄・大須は地下鉄で10分圏内。移動のストレスが少ない
- 味が濃くて満足度が高い:八丁味噌ベースの味付けは中毒性がある。帰ってからも味噌カツが恋しくなる
- 価格がリーズナブル:ひつまぶし以外は一人1,000〜1,500円で十分楽しめる
気になったところ
- 胃袋の限界との戦い:全部食べようとすると確実に食べすぎる。1日3食+食べ歩きのペースだと、2日目には胃が重い
- 人気店の行列:ひつまぶしや味噌カツの有名店は昼時に30分〜1時間待ち。時間をずらすか、予約できる店を選ぶのが賢い
- にんにく問題:台湾ラーメンや手羽先はにんにくが効いている。翌日人に会う予定があるなら、食べるタイミングを考えたほうがいい
- 観光スポットは控えめ:名古屋城以外にメジャーな観光地が少ないので、「食べる」にフォーカスしないと時間を持て余すかも
名古屋の移動手段|地下鉄が便利
名古屋の観光エリアは地下鉄でほぼカバーできる。名駅(名城線・東山線)、栄(名城線・東山線)、大須観音(鶴舞線)、名古屋城の最寄り・市役所(名城線)。1日乗車券(大人760円)を買えば、乗り降り自由で移動コストを抑えられる。
わたしたちは初日に1日乗車券を買って、名駅→大須→栄と回った。名古屋の地下鉄は東京ほど混まないので、移動のストレスが少ないのも嬉しい。
ちなみに、名古屋駅周辺の地下街「メイチカ」「エスカ」は飲食店も多くて、雨の日でも濡れずに食事ができる。わたしたちは2日目のきしめんもエスカ内の店舗で食べた。
名古屋グルメ旅のお土産
帰りに名古屋駅で買ったお土産をいくつか。
- ゆかり(えびせんべい):名古屋土産の定番。海老の風味が濃くて、個包装でバラマキにも便利
- つけてみそかけてみそ:八丁味噌ベースの万能味噌ダレ。家でトンカツに使ったら、味噌カツが再現できて感動した
- 小倉あんトースト風のお菓子:ラングドシャ系のお菓子で、あんことバターの風味。会社で配ったら好評だった
夫は「つけてみそかけてみそ」を3本も買っていた。そんなに味噌が好きだったのか。
名古屋グルメ旅の予算感
参考までに、今回のふたり分のざっくりとした食費をまとめてみる。
- ひつまぶし(上)×2:約9,000円
- 大須食べ歩き:約2,000円
- 手羽先:約2,500円(5人前)
- 味噌カツ定食×2:約3,000円
- 台湾ラーメン×2:約1,800円
- モーニング×2:約1,400円
- きしめん×2:約900円
食費の合計は約20,600円。ひつまぶしが飛び抜けて高いけど、それ以外は一人1,000円前後で楽しめるものが多い。交通費は新幹線往復と地下鉄1日乗車券を合わせて、ひとり2万円前後。宿泊を入れても5万円台でこれだけ食べ尽くせるのは、名古屋ならではだと思う。
まとめ|名古屋は「胃袋の冒険」ができる街
名古屋は正直、「観光」より「食」の街だと思う。でもそれが最高にいい。朝から晩まで食べ続けて、それが全部おいしくて、帰りの新幹線で「あー食べたー」と言い合える旅は、なかなか他の街では味わえない。
次は味噌煮込みうどんとあんかけスパゲッティも攻めたい、と夫と話している。名古屋めし、まだまだ奥が深い。
食べることが好きなふたりなら、名古屋はきっと期待以上の旅になると思う。胃薬だけ忘れずに。
わたしたちの次回の名古屋旅の候補は、味噌煮込みうどん、あんかけスパゲッティ、名古屋コーチンのひきずり鍋。攻めるべき名古屋めしはまだまだ残っている。夫は「名古屋は3回くらい来ないと制覇できない」と言っていたけど、その通りだと思う。食の深さでは国内トップクラスの街だから、何度でも通う価値がある。
ちなみに、名古屋は新幹線「のぞみ」で東京から約1時間40分。大阪からは約50分。日帰りでも行ける距離なので、思い立ったら週末にサクッと食べに行く、という使い方もありだと思う。わたしたちも次は金曜の夜に前乗りして、土曜の朝からモーニングを攻めるプランを計画中。

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