界 加賀 宿泊記|加賀友禅に包まれる温泉旅

界 加賀(星野リゾート)

※本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。

一言で言うと、「加賀の文化に浸かる」ホテルだった。

温泉だけじゃない。部屋の壁紙、器、ロビーの空気感。
滞在のすべてが加賀の伝統工芸でできていて、チェックアウトするころには「加賀ってすごいな」と自然に思っていた。

星野リゾート 界 加賀は、石川県・山代温泉にある全48室の温泉旅館。
紅殻格子が美しい伝統建築棟は、国の登録有形文化財でもある。

わたしたちは一休.comで予約しました。

こんなふたりにおすすめ:

  • 温泉だけでなく、その土地の文化や工芸にふれたい
  • ふたりでゆっくり過ごせる「ちょっといい温泉旅館」を探している
  • 星野リゾートの「界」ブランドが気になっている
目次

アクセス・到着まで

金沢駅からJR特急で約30分。加賀温泉駅に着く。

加賀温泉駅からは送迎バスで約15分ほど。
バスの窓から見える山代温泉の町並みが、だんだんと旅館っぽくなっていくのが楽しい。

わたしたちは金沢で海鮮丼をお昼に食べてから移動した。
金沢観光と組み合わせるなら、午前に金沢をまわって午後に加賀へ、というルートがちょうどいいと思う。

車の場合は、北陸自動車道の加賀ICから約15分。
駐車場は宿泊者無料で使えるので、その点は安心。

山代温泉に入ると、古い旅館や共同浴場「古総湯」の建物が見えてくる。
温泉街の雰囲気がしっかり残っていて、到着前からテンションが上がった。

チェックイン・最初の印象

チェックインは14時30分から。

到着すると、スタッフの方がすぐに荷物を預かってくれた。
ロビーに案内されて、まず目に飛び込んできたのが紅殻格子の空間。

赤みがかった格子がずらりと並んでいて、思わず「きれい…」と声が出た。
この紅殻格子は加賀の伝統的な建築様式で、国の登録有形文化財になっている。

夫は「これ、全部本物の格子なんだ」と上を見上げていた。
写真でも美しいけれど、実際に立ってみると、空間の奥行きがぜんぜん違う。

ウェルカムドリンクは加賀棒茶。
ほうじ茶よりもすっきりした甘みがあって、長旅のあとの体にしみた。

チェックイン手続きはスムーズで、館内の案内もわかりやすかった。
「ご当地楽の加賀獅子舞は21時からです」と教えてもらい、それだけで夜が楽しみになった。

客室|加賀友禅に包まれる和の空間

案内された客室は、加賀友禅をモチーフにしたご当地部屋。

ドアを開けた瞬間、壁一面に広がる加賀友禅の模様が目に入った。
花鳥風月を描いた色彩がやわらかくて、部屋全体が落ち着いた華やかさに包まれている。

「これ、壁紙じゃなくて本当に友禅の柄なんだね」と夫。
そう。加賀友禅の伝統的な技法をベースにした、界 加賀オリジナルのデザインが施されている。

ベッドはローベッドタイプで、和の雰囲気にしっくりなじんでいた。
マットレスの寝心地も良くて、これなら朝までぐっすり眠れそう、と思った。

個人的にうれしかったのは、客室に置かれた九谷焼のカップ。
鮮やかな赤と緑のコントラストが美しくて、お茶を淹れるたびに手に取るのが楽しかった。

窓からは山代温泉の町並みが見える。
派手な眺望ではないけれど、温泉街の屋根が連なる風景がなんとも旅情をかき立てる。

冷蔵庫にはフリードリンクがいくつか用意されていた。
お茶セットには加賀棒茶のティーバッグも。これが地味にうれしい。

水引のインテリア

部屋の随所に加賀水引のアートが飾られていた。
水引とは、和紙をこよりにして作る伝統的な飾り結び。

ベッドヘッド周りの装飾も水引モチーフで、繊細な曲線が美しい。
夫は最初「これ何?」と聞いてきたけれど、説明書きを読んで「へぇ、紙でできてるんだ」と感心していた。

こういう細部へのこだわりが、界シリーズのいいところだと思う。
泊まっているだけで、その土地の文化を自然に知ることができる。

温泉|山代温泉の湯を堪能する

界 加賀の温泉は、もちろん山代温泉の源泉を引いている。

山代温泉は開湯1300年の歴史がある北陸屈指の名湯。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉で、肌がすべすべになる「美肌の湯」として知られている。

大浴場に入った瞬間、ふわっと立ちのぼる湯気とほのかな温泉の香り。
内湯は広々としていて、ゆったりと足を伸ばして浸かれる。

露天風呂もある。
夜は湯けむりの向こうに温泉街のあかりがぼんやりと見えて、なんとも言えない風情だった。

夫は温泉から30分近く出てこなかった。
「湯加減がちょうどいい。ぬるすぎず熱すぎず」と上機嫌で戻ってきた。

わたしも朝風呂に入ったのだけど、朝のひんやりした空気の中で浸かる露天風呂は格別。
湯上がりに肌がしっとりしている感じが、さすが山代温泉だなと思った。

湯上がり処

大浴場の近くには湯上がりラウンジがある。
アイスキャンディーやドリンクが用意されていて、風呂上がりのほてった体にうれしい。

夫は迷わずアイスに手を伸ばしていた。
わたしはハーブティーを選んで、ふたりでしばらくぼーっとしていた。

こういう「何もしない時間」が温泉旅の醍醐味だよね、とふたりで話した。

ご当地楽|加賀獅子舞

界シリーズの目玉のひとつ、「ご当地楽」。
界 加賀のご当地楽は「加賀獅子舞」だ。

加賀獅子舞は、加賀藩の時代から伝わる勇壮な伝統芸能。
通常の獅子舞とは一味ちがう、武家文化の影響を受けた迫力ある舞が特徴。

夜、館内のスペースで開催される獅子舞のパフォーマンスに参加した。
スタッフの方がまず加賀獅子舞の歴史を簡単に説明してくれて、そのあと実演が始まる。

これが、想像以上の迫力だった。

獅子頭が客席のすぐ近くまで迫ってくる場面があって、思わず体がのけぞった。
夫は「おおっ」と小さく声を上げていた。

加賀獅子舞は「殺し獅子」とも呼ばれていて、武士が獅子を退治する物語になっている。
棒振りと呼ばれる武士役が獅子と対峙するシーンは、本当に見応えがある。

所要時間は15分ほど。短いけれど、濃い体験だった。
ホテルに泊まるだけで、こういう文化体験ができるのは界シリーズならでは。

終わったあと、夫が「あの獅子頭、かなり重そうだったね」とつぶやいていた。
たしかに。あれを振り回すスタッフの方の体幹がすごい。

夕食|九谷焼の器で味わう特別会席

夕食は食事処で、特別会席をいただいた。

まず印象的だったのは、器。
九谷焼の器がずらりと並んだテーブルは、それだけで美術展のようだった。

九谷焼は加賀を代表する伝統工芸で、鮮やかな五彩(赤・黄・緑・紫・紺青)が特徴。
料理が盛りつけられると、器の色彩と食材の色が響き合って、目でも楽しめる一皿になる。

先付から始まる加賀の味覚

先付は季節の小鉢。
加賀野菜を使った繊細なひと品で、五郎島金時のやさしい甘さが印象に残っている。

お造りには日本海の新鮮な魚介が並んだ。
甘エビはとろりとした甘みがあって、夫が「うまい」とだけ言って黙々と食べていた。

メインはのどぐろ

この会席の主役は、やっぱりのどぐろ。
北陸を代表する高級魚で、「白身のトロ」とも呼ばれている。

焼き物として出てきたのどぐろは、表面がぱりっと香ばしく、中はふっくら。
箸を入れた瞬間にじゅわっと脂がにじみ出て、思わず「おいしい…」と声が出た。

夫は「これだけでもう来た甲斐がある」と大げさに言っていたけれど、正直わたしも同感。
のどぐろの脂の甘さは、ほかの魚では味わえない。

加賀野菜の炊き合わせ

煮物には加賀野菜がたっぷり使われていた。
加賀れんこん、金時草、源助だいこん。どれも素材の味がしっかり生きている。

特に加賀れんこんは、もちっとした食感が普通のれんこんとぜんぜん違う。
「粘りが強いんだね」と夫が感心していた。

締めとデザート

ごはんは地元産のコシヒカリ。
炊き立てのつやつやした白米に、お味噌汁がしみる。

デザートは加賀の和菓子をアレンジしたひと品。
上品な甘さで、会席の締めくくりにぴったりだった。

夕食全体をとおして感じたのは、「加賀の食材のレベルの高さ」。
日本海の海の幸と加賀野菜のバリエーションが豊富で、一品ごとに驚きがあった。

食事のペースもちょうどよかった。
スタッフの方が食べ終わるタイミングを見計らって、次の料理を運んでくれる。
急かされることなく、ゆっくり味わえたのがうれしい。

朝食|朝から加賀を味わう

朝食も食事処で。

界シリーズの朝食は「ご当地朝食」がコンセプト。
その土地ならではの食材を使った、和食中心のメニューが並ぶ。

焼き魚に、地元のお豆腐、加賀野菜のおひたし。
シンプルだけど、どれも素材の味がしっかりしていて、朝から体が喜ぶごはん。

特においしかったのは、温泉卵。
とろりとした黄身にお出汁をかけて食べるのだけど、これがごはんに合う。

夫はごはんをおかわりしていた。
「いや、おかずがおいしすぎてごはんが足りない」と言い訳していたけれど、それは毎回のこと。

朝食後にもう一杯、加賀棒茶をいただいた。
すっきりとした香ばしさが、目を覚ましてくれる。

館内の過ごし方

界 加賀は、館内で過ごす時間も楽しい。

トラベルライブラリー

ロビーのそばにあるライブラリーには、加賀の文化や北陸の旅に関する本が並んでいる。
コーヒーや紅茶を飲みながら、のんびり読書ができるスペース。

わたしは九谷焼の写真集を手に取って、しばらく眺めていた。
客室にあった九谷焼のカップが、どんな技法で作られているのかがわかって面白かった。

加賀友禅の手ぬぐい作り

滞在中に体験できるアクティビティのひとつ。
加賀友禅の技法を使って、自分だけの手ぬぐいを作ることができる。

型紙を使って色をのせていく工程は、シンプルだけど奥が深い。
夫は「思ったより難しい」と言いながらも、黙々と取り組んでいた。

できあがった手ぬぐいは持ち帰れるので、いいお土産になった。
今もキッチンで使っている。

温泉街の散策

界 加賀から歩いてすぐのところに、山代温泉の共同浴場「古総湯」がある。
明治時代の建物を復元した外観がレトロで、見ているだけでも楽しい。

夕食前にふたりで温泉街を散歩した。
古い旅館が並ぶ通りを歩いていると、温泉旅に来たんだなぁとしみじみ感じる。

総湯のそばには足湯もあって、散歩の休憩にちょうどいい。
地元の方も利用していて、観光地というよりも温泉街としての日常が残っている感じが好きだった。

チェックアウト前の朝

翌朝、早起きした夫が散歩に出ていた。

「朝の温泉街、誰もいなくて気持ちよかった」と戻ってきて教えてくれた。
朝の山代温泉は、湯気が立ちのぼる静かな景色が見られるらしい。

わたしは朝風呂に入ってから、ライブラリーでコーヒーを一杯。
チェックアウトは11時なので、朝食後もゆっくり過ごせる。

こういう「帰りたくないなぁ」と思う朝が、いいホテルの証拠だと思う。

良かったところ

  • 加賀の伝統工芸が、滞在のすべてに溶け込んでいる。客室の加賀友禅、食事の九谷焼、水引のアート。泊まっているだけで加賀文化を体感できる。学びと癒しが同時に来る感じ。
  • ご当地楽の加賀獅子舞が迫力満点。15分ほどの短いパフォーマンスだけど、すぐ目の前で観られるので迫力がすごい。夫婦ともに「観てよかった」と思えた。
  • 夕食ののどぐろと加賀野菜が絶品。のどぐろの脂の甘さは本当に感動もの。加賀れんこんのもちもち食感も忘れられない。九谷焼の器との組み合わせで、目でも楽しめる。
  • 山代温泉の湯がとにかくいい。湯上がりの肌のしっとり感が、ほかの温泉とは明らかに違う。朝風呂もおすすめ。
  • 温泉街の散策が楽しい。古総湯や足湯、レトロな町並み。ホテルの外にも楽しみがあるのがうれしい。

気になったところ

  • 客室からの眺望は期待しすぎないほうがいい。温泉街の中にあるので、絶景というわけではない。窓の外は温泉街の屋根が見える程度。眺望重視の方は事前に確認したほうがいいかも。
  • 加賀温泉駅からのアクセスがやや不便。送迎バスはあるけれど、本数が限られている。時間が合わないとタクシーになるので、事前にスケジュールを確認しておくのがおすすめ。
  • ご当地楽の時間帯が固定されている。夕食の時間によっては、獅子舞の開始までけっこう待つことがある。食事時間を予約するときに、獅子舞のスケジュールもあわせて確認しておくとスムーズ。

基本情報

ホテル名 星野リゾート 界 加賀
住所 石川県加賀市山代温泉18-47
アクセス JR加賀温泉駅から送迎バスで約15分/北陸自動車道 加賀ICから車で約15分
チェックイン 14:30
チェックアウト 11:00
客室数 48室
温泉 山代温泉(ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉)
駐車場 あり(宿泊者無料)
Wi-Fi あり(無料)
電話番号 050-3134-8092
公式サイト https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/

まとめ|また行くか?

答えは、間違いなく「行く」。

界 加賀の魅力は、温泉や食事のクオリティだけじゃない。
滞在そのものが「加賀という土地を知る体験」になっているところ。

加賀友禅の客室で朝を迎えて、九谷焼の器で食事をして、加賀獅子舞を観る。
ただ泊まるだけでは終わらない、文化ごと体験できる宿。

帰りの特急の中で、夫が「次は冬に来たい。カニの季節に」と言っていた。
たしかに。冬の加賀は、また違う表情を見せてくれるはず。

北陸の温泉旅を考えているなら、界 加賀はきっと候補に入ると思う。
「ちょっといい温泉旅」を探しているふたりに、ぜひ。

旅の予約はこちらから

予約サイトによって特典やポイント還元が異なります。比較してみてください。

画像引用元

アイキャッチ画像は著作権法第32条「引用」の規定に基づき、界 加賀 公式サイトより出典を明記の上で使用しています。

界 加賀(星野リゾート)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事が役に立ったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次