愛媛県の絶景スポット5選!夫婦でまわる自然と歴史の名所

目次

愛媛には、思わず黙ってしまう景色がある

愛媛に行く前、正直なところ「道後温泉と松山城くらいかな」と思っていた。

でも、3泊4日で愛媛をぐるっとまわってみたら、その認識は完全にひっくり返った。海に沈む夕日、天空のカルスト台地、西日本最高峰の山、歴史ある城下町。ひとつの県に、これだけの絶景が詰まっているとは思わなかった。

夫は帰りの飛行機で「愛媛、ちょっとすごくない?」と何度も言っていた。わたしも同意する。愛媛は、もっと知られていいと思う。

こんなふたりにおすすめ:

  • 定番の観光地だけでは物足りないカップル
  • 絶景ドライブと温泉を両方楽しみたいふたり
  • 写真映えするスポットをめぐりたい旅好き

① 🏯 松山城 ー 街を見下ろす、現存天守の風格

まず向かったのは松山城。松山市の中心部にある、標高132メートルの勝山の山頂に建つ城。現存12天守のひとつで、江戸時代の姿がそのまま残っている。

ロープウェイ(またはリフト)で8合目まで上がり、そこから徒歩で天守を目指す。わたしたちはリフトを選んだ。足をぶらぶらさせながら木々の上を通過していくのが、ちょっとしたアトラクション気分で楽しい。

天守に着いて中に入ると、急な階段がいくつも続く。木の匂いがして、床板がきしむ。この「本物感」が現存天守のいいところだと思う。復元された城にはない、歴史の重みが足の裏から伝わってくる。

最上階からの眺めが、とにかく気持ちいい。松山の街がぐるりと見渡せて、遠くには瀬戸内海も見える。夫は「ここで殿さまは毎日この景色を見てたのか」と感心していた。

天守閣への入場料は大人520円。ロープウェイ・リフトは往復520円。合わせて1,040円で、この景色と体験が得られるなら十分すぎる。

② ♨️ 道後温泉 ー 3000年の歴史を肌で感じる

松山に来て道後温泉に入らないという選択肢はなかった。

道後温泉本館は、2024年7月に保存修理工事を経てグランドオープンしている。外観はあの有名な三層構造がきれいに蘇っていて、夕方に灯りがともると幻想的。

わたしたちは「霊の湯」(れいのゆ)に入った。入浴料は大人1,300円(2階席利用付き)。お湯は無加温・無加水の源泉かけ流しで、ほんのりとろみがある。肌にすうっと馴染む感じ。

夫はお湯から上がったあと、2階の休憩室でお茶とお菓子をいただきながら「ここ、最高」と繰り返していた。畳に座って、窓から道後の街並みを眺めながら、ぼーっとする時間。それだけで来た甲斐がある。

温泉街の商店街もぶらぶら歩いた。みかんジュースの蛇口(本当にある)で、3種類のみかんジュースを飲み比べ。夫は「甘平(かんぺい)が好き」、わたしは「せとか派」。こういう小さな意見の分かれ方が、ふたり旅のおもしろいところだと思う。

③ 🚉 下灘駅 ー 海に最も近い駅の、あの夕暮れ

下灘駅(しもなだえき)は、「海に最も近い駅」として知られるJR予讃線の無人駅。

松山市内から車で約50分。海沿いの細い道を走って、小さな集落を抜けた先にある。駅そのものは、ホームとベンチと屋根だけのシンプルな無人駅。でも、ホームの目の前に広がるのは、さえぎるもののない瀬戸内海。

わたしたちは夕方を狙って行った。

太陽が海に向かってゆっくり沈んでいく。空がオレンジから紫に変わり、海面がきらきらと光る。ホームのベンチに座って、ふたりで何も言わずにその光景を見ていた。

「言葉にならないね」と夫が言った。まさにその通りだった。

写真スポットとして有名なので、夕方はカメラを持った人が集まる。わたしたちが行った日も10人ほどいたけど、ホームが広いのでそこまで窮屈には感じなかった。ただ、もっと静かに楽しみたいなら、平日や早朝がいいかもしれない。

ひとつ気をつけたいのは、列車の本数が少ないこと。電車で来る場合は時刻表の確認が必須。1時間に1本あるかないかの区間なので、乗り遅れると大変。わたしたちは車で行ったので問題なかったけど、駐車場は駅から少し離れた場所にあって、数台分しかない。

④ ⛰️ 石鎚山 ー 西日本最高峰の圧倒的なスケール

石鎚山は標高1,982メートル。西日本で最も高い山であり、古くからの修験道の霊場でもある。

わたしたちはロープウェイを使って山頂成就駅(1,300メートル地点)まで上がり、そこから成就社まで歩いた。ロープウェイは大人往復2,200円。

山頂のさらに上まで登るには本格的な登山装備が必要だけど、ロープウェイ駅から成就社までの約20分の山道だけでも、十分に石鎚山の雰囲気は味わえる。

ロープウェイを降りた瞬間、空気が変わった。下界とは明らかに違う、冷たくて澄んだ空気。深呼吸すると、肺のすみずみまで洗われるような感覚。

成就社の境内から見上げる石鎚山の山頂は、ごつごつとした岩肌がむき出しになっていて、迫力がある。夫は「あそこまで登る人がいるのか…」と上を見上げてつぶやいていた。修験道の鎖場は見るだけでも足がすくむ。

この日は天気がよくて、遠くの山並みまで見渡せた。ただ、山の天気は変わりやすい。わたしたちが下りのロープウェイに乗った頃には、もう雲がかかり始めていた。晴れている時間帯は貴重なので、朝早めに行くのがいいと思う。

⑤ 🌿 四国カルスト ー 日本にこんな場所があったのか

今回の愛媛旅行で、いちばん衝撃を受けた場所がここ。四国カルスト。

標高約1,400メートルの高原に広がるカルスト台地。白い石灰岩がごろごろと点在する草原が、どこまでも続いている。

松山市内から車で約2時間。山道をぐいぐい登っていくと、突然、視界が開ける。夫が「え、なにここ」と声を上げた。わたしも同じ気持ちだった。

日本にこんな場所があるとは思わなかった。

見渡す限りの緑の草原に、白い岩がぽつぽつと立っている。放牧されている牛がのんびり草を食んでいる。空が近い。風が強い。そして、静かだ。

夫が「モンゴルみたい」と言ったのがおかしかった(モンゴルに行ったことはないくせに)。でも、確かに日本離れした景色ではある。

「姫鶴平(めづるだいら)」の展望台から見る360度の眺望は圧巻。晴れた日は太平洋まで見えるらしい。わたしたちが行った日は少し霞んでいたけど、それでも十分に広大な景色を堪能できた。

カルスト台地の上を散策できる遊歩道もあって、30分ほど歩いた。足元の草をかき分けながら岩の間を歩くのは、ちょっとしたハイキング気分。牛がすぐそばまで来て、夫がびっくりして後ずさりしていたのは、いい思い出。

🍊 愛媛グルメ ー 旅の合間に食べたもの

絶景スポットの話ばかりになったけど、愛媛のグルメも忘れられない。

鯛めし(松山・宇和島スタイル)

愛媛の鯛めしには、松山式(炊き込み)と宇和島式(生卵と刺身をかける)の2種類がある。わたしたちは両方食べた。個人的には宇和島式が衝撃だった。新鮮な鯛の刺身に、甘めのたれと生卵を絡めて、ごはんにのせる。夫が一口食べて「うまい」としか言わなくなった。3分くらいずっと無言で食べていた。

じゃこ天

道後温泉の商店街で揚げたてを買った。魚のすり身を平たく揚げたもので、外はカリッと、中はふわっと。ビールに合いそうだけど、温泉のあとだったのでお茶と一緒に。素朴だけど、揚げたてのじゃこ天はふだん食べるものとはレベルが違う。

みかんスイーツ

愛媛はとにかくみかん推し。ジュース、ジェラート、タルト、ゼリー。あちこちでみかんスイーツが売っている。なかでも「みかんソフトクリーム」は3回食べた。毎回「もう食べなくていい」と思うのに、お店を見かけると吸い寄せられてしまう。夫に「またか」と笑われたけど、美味しいんだからしょうがない。

🚗 移動のコツ ー 愛媛はレンタカー一択

5つのスポットをまわるなら、レンタカーは必須だと思う。

松山空港でレンタカーを借りて、4日間で走った距離は約450キロ。四国カルストへの山道が特に長いけど、道自体は整備されていて、運転の難易度は高くない。ただし、カーブが多い区間は夫でも少し疲れていた。

ガソリンスタンドは松山市内や主要道路沿いにはあるけど、石鎚山や四国カルスト周辺は少ない。山に入る前に給油しておくのが安心。わたしたちはうっかり給油を忘れて、四国カルストからの帰りにひやひやした。夫が「もうちょっと早く言ってよ」と言っていたけど、気づいたのはわたしのほうが先だった(黙ってただけ)。

駐車場は、松山城と道後温泉以外は無料の場所が多い。松山城周辺は有料駐車場(30分100円程度)を利用した。道後温泉は温泉施設利用で割引になる駐車場がある。

✨ 良かったところ

1. 絶景のバリエーションが豊富

海、山、高原、城、温泉。ひとつの県にこれだけ多彩な景色が詰まっている。何日いても飽きない。

2. 道後温泉は期待通り、それ以上

3000年の歴史は伊達じゃない。お湯の質、建物の風情、温泉街の雰囲気。すべてが「本物」だった。

3. 四国カルストの衝撃

知らなかった。行ってよかった。あの景色は、愛媛に来る理由としてそれだけで十分。

4. 観光地なのに混みすぎていない

京都や大阪に比べると、どのスポットも人が少なめ。ゆっくり自分たちのペースで楽しめる。

5. みかんジュースが異次元の美味しさ

蛇口から出てくるみかんジュース、冗談かと思ったら本気だった。種類ごとの飲み比べが楽しすぎて、3杯飲んだ。

😥 気になったところ

1. アクセスが不便なスポットが多い

四国カルストは松山から車で2時間、石鎚山もそこそこ遠い、下灘駅は電車の本数が少ない。レンタカーがほぼ必須だと思う。公共交通機関だけで5か所すべてをまわるのは、かなり難しい。

2. 天候リスクが大きい

石鎚山は雲がかかりやすく、四国カルストも霧が出ると何も見えなくなる。下灘駅の夕日も天気次第。わたしたちは3泊4日のなかで天気のいい日を選んで回ったけど、1泊2日だと天候に左右されるリスクが高い。余裕のある日程をおすすめしたい。

3. 四国カルストは秋〜春が制限あり

四国カルストへ向かう県道は、冬季(12月〜3月頃)は積雪・凍結で通行止めになることがある。わたしたちは4月に行ったけど、年によってはまだ通行止めの時期もあるらしい。事前に道路情報を確認しておいたほうがいい。夏は涼しくて気持ちいいけど、それでも日差しは強いので帽子と水分は必須。

📋 基本情報まとめ

スポット 所在地 料金 所要時間(目安)
松山城 松山市丸之内1 天守 520円 / ロープウェイ往復 520円 約1.5〜2時間
道後温泉本館 松山市道後湯之町5-6 霊の湯 1,300円(2階席付き) 約1〜1.5時間
下灘駅 伊予市双海町大久保 無料 約30分〜1時間(夕日待ち含む)
石鎚山 西条市西之川 ロープウェイ往復 2,200円 約2〜3時間(ロープウェイ+成就社まで)
四国カルスト 上浮穴郡久万高原町 無料 約1〜2時間(散策込み)

🗓️ モデルコース(3泊4日)

わたしたちが実際にまわった順番をベースに、モデルコースを書いておく。

1日目: 松山城 → 道後温泉

松山空港に着いたら、まず松山城へ。午後は道後温泉でゆっくり。温泉街のぶらぶら歩きと、みかんジュース飲み比べ。宿は道後温泉周辺がおすすめ。

2日目: 下灘駅(夕方) → 途中のカフェでランチ

午前中は松山市内を散策。午後から下灘駅方面へ移動。夕日の時間に合わせて駅に到着するのがベスト。日没の1時間前には着いておきたい。

3日目: 石鎚山

朝から石鎚山へ。ロープウェイで上がって、成就社まで散策。山の天気は午前中がいいので、早めに出発。午後は宿に戻って休むか、近くの温泉へ。

4日目: 四国カルスト → 帰路

最終日に四国カルスト。松山から約2時間かかるので、早めの出発を。姫鶴平の展望台で景色を堪能してから、松山空港へ戻る。

🏔️ まとめ ー 愛媛にまた行くか?

行く。というか、もう次のプランをぼんやり考えている。

今回は3泊4日で5か所まわったけど、正直、もう少しゆっくりしたかった。特に四国カルストはもう一度、もっと時間をかけて行きたい。夕日の時間帯のカルスト台地がどんな景色になるのか、見てみたい。

愛媛は「行ってみたら想像以上だった」という場所が多い。道後温泉は有名だけど、四国カルストや下灘駅は、まだ知らない人も多いんじゃないかと思う。

夫が帰りの飛行機のなかで「愛媛、ちょっと推していきたい」と言っていた。ふだん使わない言い回しなので笑ってしまったけど、気持ちはわかる。愛媛は、ふたりにとって「また帰りたくなる場所」になった。

もし愛媛の旅を考えているなら、3泊以上がおすすめ。1泊2日では、この県の奥行きは味わいきれない。時間に余裕を持って、ゆっくりまわってほしい。きっと、「こんな場所があったのか」という驚きに何度も出会えるはずだから。

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