結婚記念日に夫が用意してくれたサプライズが、正直うれしすぎて泣いた。
「特別な日くらい、ちょっと贅沢しよう」。わたしたちが記念日旅行を始めたのは、そんなゆるい動機から。でも何度か重ねるうちに、記念日の過ごし方にはコツがあると気づいた。
この記事では、わたしたちが実際に試した記念日プラン5つを、良かったこと・失敗したことも含めてまとめておく。結婚記念日だけでなく、誕生日やふたりだけの特別な日にも使えるはず。
こんなふたりにおすすめ:
- 記念日をホテルや旅行で特別に過ごしたい
- サプライズの演出をしてみたいけど方法がわからない
- 高すぎず、でもちゃんと「特別感」のある記念日にしたい
- 過去の記念日がマンネリ化してきた
プラン1|ホテルのアニバーサリープランを使う
やったこと
結婚3周年のとき、都内のシティホテルが出していた「アニバーサリー宿泊プラン」を予約した。通常の宿泊料金にプラス5,000〜10,000円で、ケーキ・シャンパン・花束がセットになっているタイプ。
チェックイン時に「本日はおめでとうございます」とスタッフの方が声をかけてくれて、部屋に入るとテーブルの上にケーキとメッセージカード。夫は事前にホテルにリクエストを伝えていたらしく、カードにはわたしの名前入りのメッセージが書かれていた。
部屋でシャンパンを開けて乾杯。窓の外に広がる夜景を眺めながら、ケーキを切り分ける。このときの「特別な時間を過ごしている」という感覚は、レストランでは味わえないもの。
良かったこと
- 自分で準備しなくても、ホテル側が演出してくれる安心感
- ケーキ・花束・シャンパンが部屋に用意されている非日常感
- スタッフの対応が丁寧で、「お祝いされている」実感がある
失敗・反省点
ケーキの種類が選べなかった。チョコレートケーキが届いたのだけれど、わたしはフルーツ系のほうが好き。事前に「ケーキの種類を変更できますか」と聞いておけばよかった。
また、アニバーサリープランは予約サイトによって特典内容が微妙に違う。同じホテルでも、一休.comとじゃらんで特典が異なるケースがあったので、複数サイトで比較するのがおすすめ。
プラン2|ディナー付き宿泊で「食」を主役にする
やったこと
わたしの誕生日に、温泉旅館の「記念日ディナーコース付きプラン」を予約した。個室の食事処で、季節の懐石料理をいただくというもの。
前菜からデザートまで全10品。一品ごとに料理長が季節の食材を使って丁寧に仕上げていて、目でも舌でも楽しめる。特に印象的だったのは、土鍋で炊いた鯛飯。蓋を開けた瞬間のいい香りは今でも覚えている。
デザートのタイミングで、「お誕生日おめでとうございます」のプレートが運ばれてきた。夫がこっそりお願いしていたらしい。こういう小さなサプライズがうれしい。
良かったこと
- 個室なのでふたりだけの空間でゆっくり食事ができる
- 料理のクオリティが高く、「食べるために来た」という満足感
- 食後に温泉でゆったりできる幸福感
失敗・反省点
食事の量が多すぎた。懐石コースの10品を完食した後は、ふたりともお腹がパンパンで温泉に入る気力がなかった。結局、夜のお風呂はスキップして翌朝に。せっかくの温泉なのにもったいない。
夫は「先に温泉に入ってから夕食にすればよかった」と反省していた。それ、正解。チェックイン後にまず温泉、それから夕食という順番がベスト。
プラン3|クルーズディナーで非日常を味わう
やったこと
結婚4周年のとき、横浜のディナークルーズに乗った。船の上でフレンチのコースディナーをいただきながら、横浜の夜景を眺めるプラン。
乗船は18時。大さん橋から出発して、みなとみらいの観覧車、ベイブリッジ、赤レンガ倉庫の灯りを海上から眺める。陸から見る夜景とはまったく違うアングルで、「こんな景色があったんだ」という新鮮さ。
料理はフレンチのフルコース。前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート。船の上でこれだけの料理が出てくるのかと驚いた。味も悪くない。窓の外を流れる夜景を眺めながらの食事は、確かに特別な体験。
夫は最初「船酔いしないかな」と心配していたけれど、横浜港内を周遊するクルーズは揺れがほとんどなく、まったく問題なかった。
良かったこと
- 海上からの夜景という、ほかでは味わえない非日常感
- ドレスアップして出かける「特別なお出かけ」感
- 食事と景色が同時に楽しめる効率の良さ
失敗・反省点
窓際の席を確保できなかった。予約時に「窓側希望」とリクエストしていたけれど、確約ではなかった。結局、通路側の席になってしまい、夜景を見るには首を傾ける必要があった。窓側確約のプランがあるなら、多少高くてもそちらを選ぶべき。
あと、クルーズは2時間の乗船で途中下船はできない。夫は後半、少し退屈そうにしていた。食事が終わった後の時間が余る感覚はある。デッキに出て風に当たったり、バーカウンターでカクテルを頼んだりして過ごすといい。
プラン4|街歩き+サプライズレストラン
やったこと
去年の結婚記念日は、あえて宿泊なしのプランにした。日中は鎌倉を散策して、夜はわたしが密かに予約しておいたレストランへ。
鎌倉は日帰りで行ける定番スポットだけれど、「記念日に鎌倉」と言うと夫は少し意外そうだった。でも、竹寺として知られる報国寺の竹林を歩いて、長谷寺で海を眺めて、小町通りで食べ歩きして。ゆったりとした時間の流れが、記念日にはちょうどいい。
夜は夫には内緒で予約しておいたイタリアンへ。個室のあるお店を選んで、コース料理を注文。デザートのタイミングでメッセージプレートをお願いしておいた。
プレートが運ばれてきたとき、夫は「え、予約してたの?」と本気で驚いていた。普段はサプライズをする側の夫が、される側になるとこんなにもリアクションが大きいとは。ちょっと得意な気分。
良かったこと
- 宿泊なしでも十分に「特別な1日」を演出できる
- サプライズは「する側」もワクワクする
- 日帰りなので費用が抑えられる(ふたりで2万円以内)
失敗・反省点
鎌倉の散策で歩きすぎて、夜のレストランに着くころにはふたりともヘトヘトだった。日中のスケジュールは控えめにして、体力を温存しておくのが吉。
それと、レストランに花束を持ち込みたかったけれど、当日は荷物になるのが嫌で断念。レストランに事前に相談すれば、花を預けておいてもらえることもあるらしい。次はそうしたい。
プラン5|おこもりステイで「何もしない贅沢」
やったこと
今年の結婚記念日は、客室に露天風呂がついた宿で「おこもりステイ」を選んだ。チェックインからチェックアウトまで、基本的に宿から一歩も出ない。
部屋の露天風呂から山の緑を眺めながら、好きな時間にお湯に浸かる。読みかけの本を持ってきて、ソファでだらだら読む。夕食は部屋食で、地元の食材を使った和食コース。食後はまた温泉。
夫は到着後すぐに温泉に入り、出てきたと思ったら部屋のテラスでビール。「何もしないって最高だな」と心底幸せそうな顔をしていた。普段は「せっかく来たんだから」と予定を詰め込むタイプなのに、この日は完全にスイッチが切れていた。
良かったこと
- 時間に追われない解放感。チェックアウトの時間だけ気にすればいい
- 客室露天風呂は好きな時間に何度でも入れる贅沢さ
- 部屋食なら、パジャマのままで食事ができる気楽さ
- 「ふたりでただ一緒にいる」ことが目的の旅。記念日の本質はこれかもしれない
失敗・反省点
客室露天風呂付きの宿は価格が高め。わたしたちが泊まった宿は1泊2食付きで40,000〜50,000円。年に1回の記念日だから許容範囲だけれど、毎月は無理。
もうひとつ。「何もしない」を楽しむには、ふたりとも同じテンションでいる必要がある。片方が「どこかに行きたい」と思い始めると、途端に退屈になる。事前に「今回はおこもりで行こう」と合意しておくのが大事。
夫は2日目の朝、少しだけ「近くを散歩したい」モードになっていたけれど、朝風呂に入ったら満足したらしい。結果オーライ。
記念日旅行を「いい思い出」にするコツ
5回の記念日旅行を経て、わたしたちなりのコツが見えてきた。
1. 相手の「好き」を優先する
記念日は「自分がやりたいこと」ではなく、「相手が喜ぶこと」をベースに考えるのがうまくいく。わたしは温泉でのんびりが好きで、夫は食事にこだわりたいタイプ。だから、温泉宿で美味しいディナーというのがわたしたちの黄金パターン。
2. 小さなサプライズを仕込む
大がかりなサプライズじゃなくていい。ケーキのプレートにメッセージを入れてもらう、花を1本用意する、手紙を書く。そういう小さな工夫で、「ちゃんと考えてくれたんだ」と伝わる。
夫がしてくれたサプライズで一番うれしかったのは、ホテルの部屋に手書きの手紙が置いてあったこと。普段は照れくさくて言えないようなことが書いてあって、不覚にも泣いた。
3. 予定を詰め込みすぎない
記念日旅行でいちばんの失敗は、予定を詰め込みすぎること。「せっかくだから」と観光地を回りまくって疲れてしまうと、ディナーの頃には会話もなくなる。
メインイベント(ディナー・温泉・クルーズなど)を1つ決めて、それ以外はゆるく過ごすのがちょうどいい。
4. 写真を撮っておく
記念日の写真は意識的に撮っておいたほうがいい。ふたりで撮ったセルフィー、料理の写真、ホテルの部屋からの景色。後から見返すと、そのときの気持ちがよみがえる。
わたしたちは毎年の記念日写真をアルバムにまとめている。夫は「恥ずかしい」と言うけれど、1周年のときの写真を見て「若いな」とにやにやしている。
5. 「毎年やる」と決めておく
記念日旅行を「毎年の恒例行事」にしておくと、マンネリ化しにくい。「去年はホテルだったから、今年は日帰りで」「去年は温泉だったから、今年はクルーズで」と、毎年テーマを変えられるから。
わたしたちの場合、結婚記念日はふたりで旅行、誕生日はどちらかがサプライズを担当、というルールにしている。ルールがあるほうが準備もしやすい。
プラン別の費用感まとめ
参考までに、各プランのざっくりとした費用感をまとめておく(ふたり分)。
- ホテルのアニバーサリープラン:20,000〜40,000円(1泊・特典込み)
- ディナー付き温泉宿泊:30,000〜50,000円(1泊2食)
- クルーズディナー:15,000〜25,000円(ディナーのみ・宿泊別)
- 街歩き+サプライズレストラン:10,000〜20,000円(日帰り)
- おこもりステイ(客室露天風呂付き):40,000〜60,000円(1泊2食)
予算に合わせて選べるし、日帰りプランなら1万円台で十分に特別な1日が過ごせる。「記念日旅行=高い」というイメージがあるかもしれないけれど、工夫次第で無理なく楽しめる。
正直な感想|良かったところ・気になったところ
良かったところ
- 記念日を旅行にすることで、「いつもと違う時間」を過ごせる
- ホテルやレストランのプロが演出してくれるから、自分たちの負担が少ない
- 毎年の写真や思い出が積み重なっていく充実感
- 普段は照れくさくて言えない気持ちを、旅行の雰囲気で伝えやすくなる
気になったところ(全体を通して)
- アニバーサリープランはホテルによって当たり外れがある。口コミの確認は必須
- サプライズを仕込むなら、当日ではなく事前にホテルやレストランに相談を
- 体力配分を間違えると、メインイベントで疲れ切ってしまう
- 予約は早めに。記念日シーズン(クリスマス前後・3月)は人気店がすぐ埋まる
まとめ|記念日は「ふたりの時間」に投資する日
記念日旅行は、豪華さやお金のかけ方が大事なのではなくて、「ふたりの時間を意識的に作る」こと自体に価値がある。
日常の忙しさの中で、改まって「ありがとう」「これからもよろしく」と伝える機会は意外と少ない。記念日旅行がそのきっかけになるなら、年に1回の投資としてはかなり価値が高い。
わたしたちの次の記念日は、夫が「今度はわたしが全部プランニングする」と宣言している。どうなることやら。でも、その「どうなるか分からない」感じも含めて楽しみにしている。
ふたりの特別な日に、いつもと少し違う過ごし方をしてみてほしい。高級ホテルでなくても、日帰りでも、大切なのは「ふたりでいること」を楽しむ気持ち。それさえあれば、どんなプランでも特別な1日になる。

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