一言で言うと、「帰りたくない」と本気で思ったホテルだった
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ザ・リッツ・カールトン日光。
名前を聞いただけで、なんとなく格式が高そうで、少し身構えてしまう。
でも実際に泊まってみたら、そんな緊張は5分で消えた。
目の前に広がる中禅寺湖と男体山。とろりとした天然温泉の露天風呂。夫婦ふたりで静かに過ごす夜の時間。チェックアウトの朝、夫が「もう一泊したい」とつぶやいたのが、このホテルのすべてを物語っていると思う。
今回は、わたしたちが実際に泊まって感じた「ここが良かった」「ここは正直ちょっと…」を、包み隠さずお伝えしたい。
こんなふたりにおすすめ:
- 都会の喧騒を忘れて、自然の中でゆっくりしたい
- 温泉もラグジュアリーホテルも、どちらも諦めたくない
- 「特別な週末」を過ごしたいけど、堅苦しいのは苦手
アクセス・到着まで
わたしたちは車で向かった。
東京を朝の9時ごろに出発。首都高から東北自動車道に入り、宇都宮ICで日光宇都宮道路へ乗り換える。清滝ICを降りてからが、ここからの旅のハイライト。
いろは坂だ。
このいろは坂がけっこう楽しい。カーブを曲がるたびに標高が上がっていくのが体感でわかる。窓を開けると、空気がひんやりしてくる。さっきまで都会にいたはずなのに、もう空気がまったく違う。
「山に来たなあ」と夫がつぶやいた。
カーブごとに番号が振ってあって、「い」から始まって「ろ」「は」と続くのがおもしろい。夫が「次は何だっけ」といちいち確認するので、ちょっとしたドライブゲームになった。
いろは坂を登りきると、視界がぱっと開ける。中禅寺湖が目の前に広がった瞬間、ふたりとも「おお」と声が出た。湖面が太陽を反射してきらきらしている。奥にそびえる男体山の稜線がくっきりと見える。
ここからホテルまでは数分。湖畔沿いの道をゆっくり走る。左手の木々の間に、ちらりと湖が見え隠れする。そして、左手にザ・リッツ・カールトン日光が現れた。
東京からおよそ2時間半。思ったより近い。
「この距離感で、こんな別世界に来られるんだ」と夫が言った。ほんとうにそうだと思う。海外に行かなくても、東京から2時間半で非日常に出会える。それがこのホテルの最初の魅力だった。
アクセス情報まとめ
車の場合は、東北自動車道の宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、清滝ICで降りる。そこからいろは坂を経由して約20分。
電車の場合は、JR日光駅もしくは東武日光駅からバスで約40分。「中禅寺温泉」バス停で下車すれば、ホテルまで徒歩約5分。送迎バスは出ていないので、路線バスを利用することになる。
参考までに、バスの本数は1時間に2〜3本程度。時刻表を事前に確認しておくと安心。
駐車場は宿泊者なら無料で利用できる。これは地味にありがたい。リゾート系のホテルだと駐車場代が別途かかることも多いので。
チェックイン・最初の印象
車を停めてエントランスに向かうと、スタッフの方がすぐに出迎えてくれた。
「お待ちしておりました」と笑顔で声をかけてくれる。荷物もさっと受け取ってくれて、こちらは手ぶらでロビーへ。この最初の数秒で、なんだか緊張がふっとほどけた。
ロビーに入った瞬間、思わず足が止まった。
正面のガラス窓の向こうに、中禅寺湖がどーんと広がっている。水面がきらきら光っていて、奥には男体山の稜線。まるで巨大な絵画が壁にかけてあるみたいに、風景がそこにある。
「うわ、すごい」と夫が声を漏らした。
わたしも同じことを思っていた。事前に写真では何度も見ていたけれど、実物のスケール感は写真の比じゃない。空の広さ、湖の奥行き、山の存在感。これが「来てみないとわからない」ということなんだと思った。
ロビーの天井は高く、木のぬくもりを感じるデザイン。和の要素がさりげなく散りばめられていて、華美すぎず落ち着いた雰囲気。「高級ホテルに来たぞ」という気張った感じがなくて、自然体でいられる空間だった。
チェックインはソファに座って行う。
担当してくれたスタッフの方が、自然な笑顔で対応してくれた。
ウェルカムドリンクをいただきながら、館内の説明を聞く。温泉の場所と利用時間、レストランの予約状況、翌朝の朝食の時間帯。説明は丁寧だけど長すぎず、ちょうどいい分量だった。
「何かわからないことがあれば、いつでもお声がけください」
この一言が、気取らない安心感をくれた。
ロビーのソファに座ったまま、しばらく中禅寺湖を眺めていた。チェックイン手続きが終わったのに、部屋に行くのがもったいなくて。「ロビーでこれなら、部屋の景色はどうなるんだろう」とわくわくした。
客室|中禅寺湖ビュー デラックスルーム
案内されたのは、中禅寺湖ビューのデラックスルーム。広さは57平米。
部屋のドアを開けた瞬間、まず目に飛び込んできたのは窓の外だった。
中禅寺湖が、まるで額縁に入った絵画のように広がっている。思わず靴を脱ぐのも忘れて、窓のそばまで歩いていきそうになった。
「ここでぼーっとするだけで、もう元が取れるね」と夫。
たしかに、この景色を独り占めできるだけで、来た甲斐がある。
窓辺にはソファが置いてあって、ここに座るとちょうど湖が正面に見える。夫はチェックインして最初の30分、このソファから動かなかった。スマホも触らず、ただ湖を眺めていた。「あ、鳥が飛んだ」とか「雲の形が変わった」とか、小学生みたいなことを言っていて、ちょっとおかしかった。
和のテイストが心地いい
部屋の内装は、和とモダンの融合。日光の伝統工芸をモチーフにしたデザインが、あちこちに散りばめられている。
壁にかかったアートワーク、照明のシェード、クッションの柄。主張しすぎないのに、ふと目をやると「あ、きれい」と思う。押しつけがましくない美しさが、この部屋の魅力だった。
床はフローリングだけど、小上がりの畳スペースがある。ここにふたりで腰かけてお茶を飲んだ。この畳スペースがほんとうによかった。フローリングの上に畳があるだけで、こんなに落ち着くものかと驚いた。
お茶菓子として置いてあったのが、日光の和菓子。一口サイズのお饅頭で、上品な甘さ。畳の上で、湖を眺めながらいただく。贅沢すぎる時間だった。
ベッドはキングサイズ。マットレスが程よい硬さで、やわらかすぎず、硬すぎず。体が自然に沈み込んで、包み込まれるような寝心地だった。枕もふっくらしていて、夜はあっという間に眠りに落ちた。
ナイトウェアはガウンタイプのもので、肌ざわりがとてもよかった。旅先のパジャマって意外と大事だと思う。
バスルームも広々
バスルームはダブルシンク。ふたりが並んで使える広さがある。
朝の支度でふたりが同時に使っても、まったく窮屈じゃなかった。これ、意外と大事なポイントだと思う。旅先の朝って、ふたり同時に支度したい時があるから。
バスアメニティはアスプレイ。ボトルを開けた瞬間、上品な香りがふわっと広がった。顔を洗うだけなのに、なんだか贅沢な気分になる。
バスタブは大きめのタイプで、大人が足を伸ばしてもゆったり。でも、正直に言うと、この後に書く天然温泉があまりにも良すぎて、部屋のバスタブは結局使わなかった。もったいない気もするけれど、それだけ温泉が素晴らしかったということ。
ターンダウンサービスも嬉しかった。夕食から戻ると、カーテンが閉められ、間接照明だけのやわらかい空間に変わっていた。ベッドの上にはパジャマがきれいに畳まれていて、ベッドサイドにはお水のボトル。小さな心配りの積み重ねが、旅の満足度をじわじわと底上げしてくれる。
温泉|これが「リッツ」の温泉か
ザ・リッツ・カールトン日光には、天然温泉がある。
ラグジュアリーホテルに天然温泉。この組み合わせが、このホテルの最大の魅力だと思っている。
日本の老舗旅館なら温泉は当たり前。でも、外資系ラグジュアリーホテルで本格的な天然温泉に入れる場所は、そう多くない。リッツ・カールトンの上質なサービスと日本の温泉文化が、ここでは自然に共存している。
内風呂と露天風呂
温泉は地下1階にある。エレベーターを降りると、静かな廊下の先に入口。
脱衣所がまず広い。ロッカーも余裕があって、清潔感が行き届いている。タオルもアメニティも揃っているので、部屋から手ぶらで行ける。
まず内風呂に入った。
お湯はほんのり硫黄の香りがする。源泉は日光湯元温泉から引いていて、とろりとした肌ざわり。手ですくうと、なめらかにすべるような質感。「いいお湯だなあ」と、湯船に入った瞬間に声が出た。
内風呂のタイルも美しい。温泉宿にありがちな「古さ」がまったくなくて、モダンで清潔。でもちゃんと温泉の風情はある。このバランスが見事だった。
そして露天風呂。
ここが、ほんとうによかった。
外に出ると、ひんやりとした山の空気が肌に触れる。それを温かいお湯が包み込む。この温度差が、たまらなく気持ちいい。
目の前に広がるのは、木々と空。秋なら紅葉、冬なら雪景色が楽しめるだろう。わたしたちが訪れた時期は新緑の季節で、若葉の緑が目にやさしかった。湯船に浸かりながら深呼吸すると、葉っぱのさわやかな匂いが鼻を抜けていく。
鳥の声がどこかから聞こえる。風が木の葉を揺らす音がする。それ以外は、しーんと静か。
夫は温泉から1時間近く出てこなかった。
部屋に戻ってきた夫の第一声は「あれはやばい」。語彙力が完全に消えていた。よっぽど気に入ったらしい。そのあと「チェックアウトまでにあと3回は入る」と宣言していた。結局2回だったけど。
わたしも夕食前にもう一度入りに行ってしまった。何度でも入りたくなる温泉って、なかなかない。お湯から上がった後も、肌がしっとりしていて、いつまでもぽかぽかが続く。
スパ
ザ・リッツ・カールトン スパも館内にある。
今回わたしはスパのトリートメントも受けた。夫が温泉で長風呂している間に、こっそり予約していた。
個室に案内されると、そこにも大きな窓があった。自然の景色を眺めながら施術を受けられる。カーテン越しにやわらかい光が入ってきて、空間全体が穏やかな雰囲気に包まれている。
施術が始まると、アロマの香りがふわっと漂ってきた。セラピストの方の手が温かくて、力加減もちょうどいい。途中であまりにも気持ちよくて、意識が飛んでしまった。気づいたら「お時間です」と声をかけられていた。
終わった後の肌のもちもち感は、しばらく忘れられそうにない。鏡を見たら、顔色がワントーン明るくなっている気がした。これは日帰りスパとは別次元の体験だった。
夫は「温泉で十分。おれにスパはいらん」と言っていた。このあたり、ふたりの過ごし方が分かれるのも旅の面白さ。夫は温泉、わたしはスパ。合流してから夕食へ。こういう「それぞれの時間」を持てるのも、いいホテルの条件かもしれない。
ラウンジ|ザ・バー
館内にあるザ・バーは、滞在中に何度も足を運んだ場所。
暖炉のある落ち着いた空間で、天井が高く、照明はほどよく暗い。革張りのソファが心地よくて、座った瞬間に「ここ、いいな」と思った。
わたしは日光の地酒を使ったオリジナルカクテルをいただいた。バーテンダーの方が「日光の素材を使ったものですよ」と教えてくれた。ほのかに甘くて、するすると飲めてしまう。危険な美味しさ。
夫はウイスキーのロック。グラスを傾けながら「この雰囲気で飲むウイスキーは格別だね」と、しみじみ言っていた。ふだんはビール派の夫が、こういう場所ではウイスキーを頼むのがちょっとおもしろい。
窓の外には、ライトに照らされた木々が浮かび上がっていた。昼間のさわやかな景色とはまったく違う、静かで幻想的な世界。暗闇のなかに浮かぶ木々のシルエットが、なんとも言えない美しさだった。
暖炉の火がぱちぱちと小さな音を立てている。それを聞きながら、ふたりでとりとめのない話をした。最近あったこと、これからやりたいこと。こういう時間が、旅のなかでいちばん贅沢だと思う。
気づいたら1時間以上経っていた。もう1杯ずつおかわりして、部屋に戻った。
夕食|日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光
夕食は、館内の「日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光」を予約していた。
宿泊予約と同時に押さえておいてよかった。チェックインの時に聞いたら、この日の夕食はほぼ満席だったらしい。
席に通されると、カウンター席だった。目の前に調理場が見える。料理人の方が真剣な表情で食材に向き合っている姿が、否応なく期待を高めてくれる。まな板の上で包丁がトントンと鳴る音。食材が焼ける香ばしい匂い。五感が「これから美味しいものが来る」と教えてくれる。
コース料理の感動
この日のコースは、地元・栃木の食材をふんだんに使った内容だった。
先付けから、もう美味しい。日光の湯波(ゆば)を使った一品が出てきた。口に入れると、じんわり広がる大豆の甘み。湯波の層がしっとりとしていて、舌の上でとろけるようにほどけていく。
「ゆばってこんなに美味しかったっけ」と夫が目を丸くしていた。
わたしも驚いた。正直、湯波にそこまでの期待はしていなかった。でも、ここの湯波は別格。素材の力がまっすぐに伝わってくる一品だった。
お造りは、新鮮な魚が美しく盛り付けられていた。器との色合いも計算されていて、見ているだけで楽しい。日光という山のなかで、ここまでの鮮度が出せるのかと素直に驚いた。
お椀は、出汁の香りが蓋を開けた瞬間にふわっと立ちのぼる。ひと口すすると、体の芯まで染み渡るようなやさしい味。「あー」と声が漏れた。
メインのひとつ、栃木和牛のグリル。表面はしっかり焼き目がついているのに、中はとろけるようにやわらかい。ナイフを入れると、ほとんど力がいらない。口の中で脂がじゅわっと溶け出して、うまみが広がる。
夫が一口食べて「これは…」と言ったきり、しばらく無言になった。美味しいものを食べると黙る人なのだ。
わたしは「もう一枚ほしい」と本気で思った。一枚で十分な満足感があるのに、もっと食べたいと思わせるのがすごい。
〆のごはんものまで、一品も手を抜いていない。炊きたてのごはんに、ちょっとしたお供が添えられていて、これが最後の幸せ。量もちょうどよくて、最後までお腹が苦しくならなかった。
デザートは、地元の果物を使った一皿。果物のみずみずしさとクリームのなめらかさが合わさって、コースの締めくくりにふさわしい軽やかさ。
日本酒のペアリングもおすすめ
コースに合わせて、栃木の地酒をいくつかいただいた。
料理ごとに合う日本酒をスタッフの方がすすめてくれて、これがまた絶妙だった。「この料理にはこちらのお酒が合いますよ」と教えてもらった純米吟醸が、お造りとの相性が抜群。口のなかで魚のうまみとお酒の甘みが合わさって、思わず目を閉じてしまった。
日本酒にそこまで詳しくないわたしたちでも、スタッフの方のおすすめに任せれば間違いなかった。「おまかせで」と言えるのが、こういうレストランの良さだと思う。
夫はすっかり上機嫌で「毎月ここに来たい」と言っていた。さすがに毎月は難しいけれど、その気持ちはよくわかる。あの栃木和牛のことは、帰ってからもしばらく話していた。
夕食|日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光を予約する
わたしたちは一休.comで予約しました。サイトによって特典が違うので比較がおすすめです。
朝食|一日のはじまりを贅沢に
翌朝の朝食は、レークハウスでいただいた。
レークハウスは、その名のとおり湖のそばにあるレストラン。大きな窓から中禅寺湖が一望できる。
まず、席に着いた瞬間の景色に息をのんだ。朝の中禅寺湖は、昨日とはまた違う表情を見せていた。朝靄がうっすらとかかっていて、水墨画のような静けさ。湖面がほんのりピンク色に染まっていて、幻想的だった。
「この景色を見ながら朝ごはんって、贅沢すぎない?」と夫。うん、贅沢すぎる。
和食と洋食、どちらも選べる
朝食は和食と洋食から選べる。わたしたちは、わたしが和食、夫が洋食を選んだ。
和食は、焼き魚、炊きたてのごはん、お味噌汁、小鉢がいくつか。一つひとつが丁寧に作られていて、旅館の朝食のような安心感がある。
特に印象に残ったのが、湯波の入ったお味噌汁。体に染みる美味しさだった。昨晩の夕食でも湯波をいただいたけれど、お味噌汁に入ると、また違った魅力がある。やわらかくて、ふわっとした食感。朝にぴったりのやさしい味だった。
焼き魚はふっくらと焼けていて、身がほろっとほぐれる。ごはんが進む。おかわりしたい衝動を抑えるのに少し苦労した。
一方、夫が選んだ洋食は、エッグベネディクト、サラダ、フレッシュジュース、焼きたてのパン。
夫が一口食べて「このエッグベネディクト、今まで食べた中でいちばんかも」と真顔で言った。
わたしも一口もらった。たしかにこれは美味しい。卵のとろっとした黄身が半熟で、ナイフを入れるとゆっくり流れ出す。オランデーズソースのコクと酸味のバランスが絶妙。パンはカリッと焼けていて、その上に全部が重なる。
「明日も泊まって、今度は和食にする」と夫。もう完全に帰りたくなさそうな顔をしていた。
フレッシュジュースもおいしかった。果実をそのまま絞ったような、濃くてみずみずしい味わい。朝の体に染みわたる感じ。
朝食だけで、このホテルに泊まる価値があると思った。こんなことを言うと大げさに聞こえるかもしれないけど、本心。
滞在中に楽しんだこと
早朝の湖畔散歩
翌朝、夫が早起きして散歩に出かけていた。
わたしが目を覚ました時にはもう部屋に戻っていて、「湖のまわりを歩いてきた。朝6時の中禅寺湖、すごかったよ」とにこにこしていた。
中禅寺湖の遊歩道は、ホテルのすぐそばから続いている。朝の静かな時間に歩くと、鳥の声と自分の足音しか聞こえないらしい。
「湖面に朝日が反射して、金色に光ってた。誰もいなくて、ほんとうに静かで。別の国にいるみたいだった」と夫が興奮気味に話してくれた。
その話を聞いて、わたしも行けばよかったと後悔。次に来たら、わたしも一緒に早起きして歩きたい。
チェックアウト前のもうひと温泉
朝食のあと、チェックアウトまでまだ時間があったので、もう一度温泉に入った。
朝の温泉は、夜とは全然ちがう。露天風呂に入ると、朝日がお湯の表面をきらきらと照らしていた。空気はひんやり、お湯はとろり。この温度差が、朝はいっそう心地よかった。
朝風呂のあとは、部屋に戻ってソファで湖を眺めながらぼんやり。チェックアウトの12時ぎりぎりまで、部屋でだらだらするのがSaion流。
アクティビティ
ホテルではカヤックやサイクリングなどのアクティビティも用意されている。季節によっては自然散策のプログラムもあるとのこと。
今回は温泉とスパでゆっくり過ごすことを優先したので、アクティビティは次回のお楽しみにとっておいた。中禅寺湖でのカヤック、きっと気持ちいいだろうなあ。
良かったところ
- 中禅寺湖の絶景がどこからでも楽しめる:ロビー、客室、レストラン、温泉。どこにいても自然が目の前にある。朝と夜で表情が変わるのも魅力。これだけで非日常が手に入る
- 天然温泉の露天風呂がすばらしい:ラグジュアリーホテルと天然温泉の組み合わせは、ここならでは。何度でも入りたくなる、とろりとしたお湯だった。夫がいちばん感動していたのもここ
- 食事のクオリティが期待以上:日本料理の夕食は、素材の力とシェフの技が光るコース。朝食もハイレベル。地元食材へのこだわりが、ここでしか味わえない体験を作っている
- スタッフの距離感がちょうどいい:丁寧だけど堅苦しくない。必要な時にさりげなく声をかけてくれて、それ以外は放っておいてくれる。心地よい接客の見本だった
- 客室の広さと和の居心地:57平米のデラックスルームでも十分に広い。畳の小上がりとキングベッドの組み合わせが、くつろぎ度をさらに上げてくれた
気になったところ
- 料金はやっぱり高い:一泊で10万円前後〜が目安。ふだん使いはさすがに難しい価格帯。でも、記念日や特別な日のご褒美ステイとしてなら、価格に見合う体験ができると思う。わたしたちも、ここぞという時にまた来たい
- いろは坂の渋滞に注意:わたしたちは平日だったのでスムーズだった。でもスタッフの方いわく、紅葉シーズンの週末はかなり混むとのこと。時期によっては早めの出発がよさそう。帰りのいろは坂も、時間帯によっては渋滞するかもしれない
- 館内レストランの予約は早めに:わたしたちは宿泊予約と同時にレストランも押さえておいた。当日だと希望の時間が埋まっていることもあるので、特に夕食は事前予約をおすすめしたい
基本情報
| ホテル名 | ザ・リッツ・カールトン日光 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県日光市中宮祠2482 |
| アクセス | JR日光駅・東武日光駅からバス約40分「中禅寺温泉」下車徒歩約5分/東京から車で約2.5時間 |
| チェックイン | 15:00 |
| チェックアウト | 12:00 |
| 客室数 | 94室 |
| 駐車場 | あり(宿泊者無料) |
| 温泉 | あり(天然温泉・露天風呂あり/日光湯元温泉) |
| レストラン | 日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光、レークハウス、ザ・バー |
| スパ | ザ・リッツ・カールトン スパ |
| 公式サイト | https://www.ritzcarlton.com/ja/hotels/nkgkr-the-ritz-carlton-nikko |
わたしたちは一休.comで予約しました。プランによって特典が違うので、じゃらんや楽天トラベルとも比較してみてください。
まとめ|「また行こうね」がすべて
ザ・リッツ・カールトン日光は、ラグジュアリーホテルなのに、不思議と肩の力が抜ける場所だった。
中禅寺湖の絶景、天然温泉の露天風呂、地元食材を活かした料理。東京から2時間半で、こんなに豊かな時間が過ごせるとは思わなかった。
高級ホテルというと、どこか「見られている」感覚があったりする。でもここは違った。スタッフの方はあたたかいけど、ちゃんと距離を保ってくれる。自然に囲まれた空間が、ふたりだけの時間をやさしく守ってくれる。
チェックアウトの12時ぎりぎりまで部屋で過ごした。最後にもう一度、窓から中禅寺湖を眺めた。朝の光を受けて湖面がきらきら光っていて、ほんとうに帰りたくなかった。
帰りの車の中で、夫が言った。
「次は秋に来ようよ。紅葉の時期、あの露天風呂から見たらすごいと思う」
わたしも、すでに次の予約のことを考えていた。
「また行こうね」がふたりの口から自然に出てくるホテルは、そう多くない。ザ・リッツ・カールトン日光は、わたしたちにとって、まさにそういう場所だった。
画像引用元
アイキャッチ画像は著作権法第32条「引用」の規定に基づき、The Ritz-Carlton, Nikko 公式サイトより出典を明記の上で使用しています。

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