伊豆半島ドライブ|海と温泉を巡る1泊2日デートコース
助手席の窓を開けた瞬間、潮の匂いが車内に入ってきて、「あ、海だ」と思わず声が出た。
東京から車で約2時間。伊豆半島は「近いのにちゃんと旅行気分になれる」場所として、わたしたちのお気に入りルートのひとつになっている。熱海から伊東、下田を抜けて修善寺まで。1泊2日で海も温泉もグルメも全部欲張ったドライブの記録。
こんなふたりにおすすめ:
- 週末にサクッと海を見に行きたい
- 温泉もグルメもドライブも1回の旅で全部楽しみたい
- 伊豆は行ったことあるけど、ルートに迷っている
ルート全体像|熱海→伊東→下田→修善寺の時計回り
今回のルートは伊豆半島の東海岸を南下して、内陸を通って西側を北上する時計回りコース。走行距離はだいたい150kmくらいで、途中の寄り道込みで1泊2日にちょうどいいボリューム感だった。道中にはコンビニや道の駅もあるので、トイレ休憩にも困らない。
「反時計回りのほうが海側を走れるんじゃない?」と夫が言っていたけど、実際は時計回りでも十分。東海岸は左手にずっと海が広がるし、帰りの修善寺で温泉に浸かって帰れるのがこの順番のいいところ。
ざっくりスケジュール
【1日目】
- 10:00 熱海着、熱海サンビーチ散歩
- 11:30 伊東マリンタウンで海鮮ランチ
- 14:00 城ヶ崎海岸・門脇つり橋
- 16:00 下田の宿にチェックイン
- 18:00 下田港周辺で夕食
【2日目】
- 09:00 ペリーロード散策
- 10:30 河津七滝めぐり
- 13:00 修善寺温泉でランチ&散策
- 15:00 日帰り温泉で仕上げ
- 16:30 帰路へ
1日目午前|熱海サンビーチと海沿いドライブ
自宅を7時半に出発。東名から小田原厚木道路を使って、熱海に着いたのが10時前。ゴールデンウィーク前の週末だったけど、朝イチの熱海は思ったより空いていた。
まずは熱海サンビーチへ。ヤシの木が並ぶ遊歩道を歩いて、海を眺めるだけで「旅が始まった」感がすごい。夫は早速スマホでパノラマ写真を撮り始めて、なかなか動かない。
「ここでずっと海見てていい?」と本気で言うので、「まだ出発して30分だよ」と引きずるように車に戻した。
熱海から伊東までは国道135号線を南下。海岸線沿いのドライブは約30分。右手に山、左手に太平洋という贅沢な道が続く。平日なら快適に流せるけど、週末は少し渋滞するポイントもあるので、時間に余裕を持っておくのがいいと思う。
1日目ランチ|伊東マリンタウンの海鮮丼
伊東に着いたら、まずは道の駅「伊東マリンタウン」でランチ。ここは駐車場が広くて停めやすいのがありがたい。
わたしたちが入ったのは、施設内にある海鮮レストラン。わたしは「地魚三種丼」、夫は迷いに迷った末に「まぐろ二色丼」を注文。
地魚三種丼は、その日の仕入れでネタが変わるタイプ。この日はアジ、カンパチ、タイの3種で、特にアジの鮮度がすごかった。肉厚で歯ごたえがあって、口に入れた瞬間に「あ、これは近所のスーパーとは別物だ」とわかるレベル。
夫のまぐろ二色丼は赤身と中トロの組み合わせ。「ひと口食べてみる?」と言われて一切れもらったけど、中トロがとろけるような脂の乗りで、正直こっちにすればよかったと少し後悔。
「これだから海沿いの旅はやめられない」と夫がしみじみ言っていた。同感。
伊東マリンタウンの気になったところ
ひとつだけ、お昼のピーク時間(12時〜13時)はかなり混む。わたしたちは11時半に入ったのでスムーズだったけど、12時過ぎに通りかかったときには行列ができていた。早めのランチがいいと思う。
あと、お土産コーナーが充実しているので、帰りに寄る予定がなければここで買っておくのもあり。干物とわさび漬けの種類が豊富で、夫がわさび漬けを3つも買っていた。そんなに食べるのか疑問だったけど、結局1週間で全部なくなった。
1日目午後|城ヶ崎海岸の絶景と門脇つり橋
ランチのあとは、伊東から南に車で20分ほどの城ヶ崎海岸へ。ここは約4,000年前の大室山の噴火で流れ出した溶岩が海に達してできた、ゴツゴツとした岩場の海岸線。
駐車場から遊歩道を歩いていくと、まず目に飛び込んでくるのが太平洋のどこまでも続く青。天気がよかったこともあって、海の色がエメラルドグリーンに近くて、「ここ本当に伊豆?」と疑うくらいきれいだった。
メインの門脇つり橋は、長さ48m・高さ23mの吊り橋。海の上を渡るスリルがあって、高所が苦手な夫が橋の真ん中で固まっていたのが面白かった。
「全然怖くないし」と強がりながら、手すりを握る力が明らかに強い。写真を撮ろうとしたら「やめて」と真顔で言われた。
橋を渡った先にある展望台からの景色は、これだけでも来た価値がある。断崖絶壁と荒々しい波しぶきは迫力満点で、しばらくぼーっと見入ってしまった。
城ヶ崎海岸で気をつけたいこと
遊歩道は整備されているけど、岩場に近づくと足元がかなり滑りやすい。サンダルやヒールだと危ないので、スニーカー必須。わたしたちの前を歩いていたカップルが革靴で来ていて、明らかに歩きづらそうだった。
また、駐車場は「門脇駐車場」が橋に一番近くて便利。500円の有料だけど、そのぶん混雑が分散されている印象。
1日目夕方|下田の宿にチェックイン
城ヶ崎海岸から下田までは、海岸線をさらに南下して約1時間。途中、河津あたりの景色がまた変わって、のどかな雰囲気になるのがいい。
今回泊まったのは、下田港が見える小さな旅館。チェックインが16時だったので、荷物を置いて少し休憩してから夕食に出かけた。
部屋から見える下田港の夕暮れがとにかくきれいで、オレンジ色に染まる海を見ながら「今日一日めちゃくちゃ動いたね」と夫とのんびり話した。この時間が旅の醍醐味だと思う。
下田港で夕食
夕食は宿の近くにある地魚料理の居酒屋へ。金目鯛の煮付けと刺身盛り合わせ、地ビールを注文。
下田といえば金目鯛。ふっくらとした身に甘辛い煮汁が染みて、白ごはんが止まらない。夫は「この煮付け、うちでは再現できないレベル」と絶賛していた。
刺身の盛り合わせには地元で揚がったカツオのたたきも入っていて、これが想像以上に新鮮。にんにくスライスと一緒に食べると、もうビールが進んで仕方ない。
ただ、下田の飲食店は閉店時間が早め。20時ラストオーダーの店が多いので、のんびりしすぎると選択肢がかなり減る。わたしたちは18時に入店したので余裕だったけど、これは知っておいたほうがいいポイント。
2日目午前|ペリーロード散策
2日目の朝は、下田の名所・ペリーロードから。宿を9時にチェックアウトして、車で5分ほどの場所に駐車。
ペリーロードは、平滑川沿いに続く石畳の小路。レトロなカフェや雑貨屋が点在していて、歩いているだけで気持ちいい。朝の静かな時間帯は特に雰囲気が良くて、観光客もまばら。
「なんかここ、昔の横浜みたいだね」と夫が言っていたけど、言われてみるとたしかに異国情緒がある。ペリーが黒船で来航したときに歩いた道という歴史を知ると、また見え方が変わってくる。
途中にあるカフェで朝のコーヒーを一杯。テラス席で川のせせらぎを聞きながら飲むコーヒーは格別だった。
2日目午前|河津七滝めぐり
ペリーロードを1時間ほど散策してから、車で北上して河津七滝(かわづななだる)へ。
河津七滝は、河津川沿いに7つの滝が点在する自然スポット。遊歩道が整備されていて、片道約1時間で全部回れる。わたしたちは時間の関係で、大滝(おおだる)と初景滝(しょけいだる)の2つだけ見ることにした。
大滝は高さ30m、幅7mの迫力ある滝。滝壺の近くまで行けるので、水しぶきを浴びるくらいの距離で見上げられる。マイナスイオンという言葉がぴったりで、滝の前に立つと空気がひんやりと変わるのがわかる。
初景滝の前には「踊り子と私」という伊豆の踊子をモチーフにした銅像が立っていて、ここが定番の写真スポットになっている。夫に「踊り子のポーズで撮って」とお願いしたら、微妙に違うポーズをとって大笑いになった。
河津七滝で気をつけたいこと
遊歩道は階段が多くて、特に大滝への道はかなり急。スニーカーは必須で、体力にあまり自信がない場合は初景滝だけでも十分楽しめると思う。
また、河津は2月下旬〜3月上旬の河津桜の時期はものすごく混むけど、GW前後は比較的空いていて歩きやすい。ただし、遊歩道にはあまり日陰がないので、夏場は暑さ対策が必要。
2日目午後|修善寺温泉でランチ&散策
河津七滝から修善寺までは車で約40分。伊豆の内陸部を走るルートで、山の緑が気持ちいい道が続く。
修善寺温泉に着いたら、まずはランチ。温泉街のそば屋で、わたしはとろろそば、夫は天ぷらそばを注文。修善寺のそばは伊豆の天城産のわさびをすりおろして食べるスタイルで、チューブのわさびとは全然違う爽やかな辛さ。
「このわさび、持って帰りたい」と夫が言うので、近くの土産物店で本わさびを1本買った。帰ってから刺身に使ったら、確かにスーパーのわさびには戻れないレベルだった。
修善寺温泉街の散策
ランチのあとは、修善寺温泉街をぶらぶら散策。修禅寺(お寺のほう)、竹林の小径、桂橋と、見どころがコンパクトにまとまっているので1時間半あれば十分回れる。
竹林の小径は、背の高い竹に囲まれた遊歩道で、木漏れ日が差し込む景色はとても風情がある。ベンチに座って目を閉じると、風で竹がサラサラ揺れる音だけが聞こえて、ドライブの疲れが溶けていく感じ。
桂橋は赤い欄干が印象的な小さな橋で、恋愛成就のパワースポットとしても知られている。夫に「もう結婚してるけどね」と言ったら、「だからこそだよ」と返されて、たまにはいいことを言う。
2日目午後|日帰り温泉で旅の仕上げ
修善寺温泉の最後は、日帰り温泉施設でドライブの疲れを癒す。修善寺エリアには日帰り入浴ができる施設がいくつかあって、わたしたちは露天風呂付きの施設を選んだ。
源泉かけ流しのアルカリ性単純泉で、肌がつるつるになるタイプの温泉。1時間ほどゆっくり浸かって、ドライブの疲れがすっかり取れた。
風呂上がりに休憩所でアイスを食べながら、「今回の旅で一番よかったのどこ?」と夫に聞いたら、「伊東の海鮮丼」と即答された。景色とか温泉じゃないんだ、と思ったけど、たしかにあの海鮮丼はまた食べたい。
伊豆ドライブ旅の良かったところ・気になったところ
良かったところ
- ルートの変化が豊富:海岸線、港町、滝、温泉街と、1泊2日で景色がどんどん変わるので飽きない
- 海鮮グルメのレベルが高い:伊東も下田も、港が近いだけあって魚介の鮮度が段違い
- 東京から近い:片道2〜2.5時間で行けるので、週末のふたり旅にちょうどいい距離感
- 修善寺温泉が最高の締め:ドライブの最後に温泉で疲れを取って帰れるのは、このルートの大きな魅力
気になったところ
- GWや連休は渋滞がひどい:特に熱海〜伊東間の国道135号線は混むので、朝早めの出発を強くおすすめ。わたしたちは7時半出発で正解だった
- 下田の飲食店は閉店が早い:20時ラストオーダーが多いので、夕食の時間は計画的に
- 城ヶ崎海岸は足元注意:岩場は滑りやすいので、おしゃれ靴はNG。スニーカー必須
- 河津七滝は体力が要る:全部回ろうとすると階段だらけで結構しんどい。時間と体力に合わせて選ぶのが賢い
ドライブのコツと持ち物メモ
ガソリンについて
伊豆半島の南部はガソリンスタンドが少ない。下田や松崎あたりまで行くと、次のスタンドまで距離があることもあるので、半分を切ったら早めに給油しておくのがいいと思う。わたしたちは伊東で一度給油してから南下した。
あると便利な持ち物
- スニーカー:城ヶ崎海岸と河津七滝、どちらも歩くので
- タオル:日帰り温泉用に1枚。レンタルもあるけど、持参したほうが気楽
- 日焼け止め:海岸線は日差しが強い。4月でもかなり焼ける
- クーラーボックス:帰りにお土産の干物や海鮮を買うなら必須。わたしたちは忘れて、保冷バッグを道の駅で買うはめに
費用の目安|1泊2日でいくらかかった?
参考までに、今回の伊豆ドライブ旅でかかった費用をざっくりまとめてみる(ふたり分)。
- ガソリン代:約4,000円(往復300km程度)
- 高速道路代:約3,500円(片道、東名+小田原厚木道路)
- ランチ2回:約5,000円(伊東の海鮮丼+修善寺のそば)
- 夕食:約8,000円(下田の居酒屋で金目鯛と刺身)
- 宿泊:約20,000〜30,000円(旅館、時期とプランによる)
- 日帰り温泉:約2,000円
- 駐車場:約1,000円
- お土産:約3,000円
合計で45,000〜55,000円くらい。宿のグレードで大きく変わるけど、交通費と食費だけなら意外とリーズナブルだと思う。夫は「この内容でこの価格なら大満足」と言っていた。
まとめ|伊豆半島は「全部入り」のドライブルート
海、温泉、滝、グルメ、歴史散策。伊豆半島をぐるっと回ると、1泊2日で旅のいいとこ取りができる。東京から近いのに、走っている間はずっと非日常感があって、リフレッシュ効果が高い。
次は反時計回りで西伊豆の夕日を見に行きたいね、と夫と話している。土肥温泉から見る駿河湾の夕日がすごいらしいので、それは次回のお楽しみ。
週末のふたり旅にルートを迷ったら、伊豆半島一周ドライブ、候補に入れてみてほしい。海沿いの風を感じながら走る時間は、ふたりの旅をきっと特別なものにしてくれる。

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