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ふたりで温泉に行きたくなる瞬間
一言で言うと、温泉旅行は夫婦の「修復ツール」だと思う。
大げさに聞こえるかもしれない。でも、日々の生活の中でお互いにすこしずつたまっていく疲れや、会話が少なくなる感覚を、いちばん手っ取り早くリセットしてくれるのが温泉旅行だと、わたしたちは本気で思っている。
露天風呂から空を見上げながら、浴衣のまま館内をぶらぶら歩いて、おいしい懐石料理を「これおいしいね」と言い合う。たったそれだけのことなのに、帰りの車のなかで「また行こうね」と自然に口が出る。
この記事では、わたしたちが何度も温泉旅行をしてきた中で気づいた「夫婦で温泉に行くべき理由」と、実際に泊まってよかったエリア、宿の選び方、予算感をまとめました。
こんなふたりにおすすめ:
- 最近ふたりの時間がとれていない
- 旅行に行きたいけど、どこに行くか決まらない
- 温泉には興味があるけど、宿選びで迷っている
夫婦で温泉旅行に行くべき5つの理由
1. 非日常に身を置くだけで、会話が変わる
ふだんの生活だと、会話の中身ってどうしても「業務連絡」になりがち。「ゴミ出しお願い」「今日遅くなる」「冷蔵庫のあれ使って」。
温泉旅館にチェックインした瞬間、それがぜんぶリセットされる。部屋に入って「わ、きれい」とか、「あの山なに?」とか、ほんとうにどうでもいいことを話し始める。夫が「ここの畳、いいにおいするね」と言ったとき、ああ来てよかったなと思った。
日常から離れるだけで、ふたりの空気が変わる。これが温泉旅行のいちばんの価値だと思う。
2. 客室露天風呂で、ふたりだけの時間を
最近は客室に露天風呂がついた宿がほんとうに増えた。大浴場ももちろんいいけれど、時間を気にせず、ふたりのペースで入れる客室露天は、やっぱり特別。
わたしたちが気に入っているのは、夕食後にもう一度ゆっくり入ること。夫は長風呂派で、放っておくと1時間くらい出てこない。わたしは15分で満足するタイプだから、先に出て部屋でお茶を飲みながら待つ。この「ゆるい距離感」が、客室露天ならではだと思う。
3. おいしい食事を「ふたりで」食べる幸せ
懐石料理って、ひとりだとちょっとさみしい。でもふたりだと、一品ごとに「これなに?」「おいしい」とやりとりが生まれる。
特に印象的だったのは、ある宿で出てきた地魚のお造り。夫が「この白身、なんていう魚?」と仲居さんに聞いて、地元でしか獲れない魚だと教えてもらった。こういう小さな発見が、旅の記憶になる。
食事中にスマホを触らないのも、温泉旅行のいいところ。自然とお互いに集中できる。
4. デジタルデトックスが自然にできる
温泉旅館って、Wi-Fiがあっても不思議とスマホに手が伸びない。
大浴場に行くとき、当然スマホは持っていかない。浴衣で館内を歩くとき、ポケットにはなにも入っていない。夕食のあと、部屋でごろごろしながらテレビをつけるでもなく、なんとなくふたりで話している。
夫は「スマホがないと意外と手持ち無沙汰になるかと思ったけど、全然ならなかった」と言っていた。たしかに。温泉旅行って、意識しなくてもデジタルから離れられる数少ない旅のスタイルだと思う。
5. 温泉の効能、あなどれない
「温泉って気持ちいいよね」で終わらせがちだけど、実際に泉質ごとに効能が違う。硫黄泉は肌のリフレッシュに、炭酸泉は血行促進に、アルカリ性のとろっとしたお湯は肌がすべすべになる。
わたしは温泉から上がったあとの肌のしっとり感が好き。夫は「寝つきが良くなる」と言う。実際、温泉旅行の夜はふたりとも驚くほどよく眠れる。
夫婦で行ってよかった温泉地10選
わたしたちが実際に泊まった中から、「もう一度行きたい」と思えた温泉地を選びました。
1. 箱根(神奈川)── 迷ったらまず箱根
東京から90分。美術館も観光もあって、温泉旅行のデビューに最適。宿のグレードも幅広いから、予算に合わせて選べる。わたしたちも最初の温泉旅行は箱根だった。
予算の目安:30,000円〜(1泊2食付き・2名)
2. 別府(大分)── 圧倒的な湯量に驚く
日本一の湧出量。街のあちこちから湯気が立ち上る景色は、初めて見たとき衝撃だった。砂湯や泥湯もあって、「温泉ってこんなにバリエーションがあるんだ」と夫が感心していた。
予算の目安:20,000円〜
3. 由布院(大分)── おしゃれな温泉街を浴衣で歩く
由布岳をバックにした温泉街は、歩いているだけで絵になる。小さなギャラリーやカフェが点在していて、散策が楽しい。わたしはここの雰囲気がいちばん好きかもしれない。
予算の目安:35,000円〜
4. 草津(群馬)── 湯畑の迫力は一見の価値あり
温泉の中心に湯畑がある街。夜のライトアップは幻想的で、夫とふたりでしばらく眺めていた。お湯は強めの酸性で、入ったあとは肌がキュッとする感覚。好みは分かれるけど、わたしたちは好き。
予算の目安:25,000円〜
5. 下呂(岐阜)── とろとろのお湯に感動
日本三名泉のひとつ。アルカリ性のお湯がとにかくなめらかで、入った瞬間「とろとろだ…」と声が出た。夫は「化粧水に浸かってるみたい」と表現していて、まさにそれ。
予算の目安:25,000円〜
6. 城崎(兵庫)── 外湯めぐりが楽しすぎる
7つの外湯を浴衣でめぐるスタイルが、もう最高。宿のチェックインのあと、下駄をカランカラン鳴らして歩くのが城崎の楽しさ。夫は全湯制覇する気まんまんだったけど、5つ目で「もうのぼせた」とギブアップしていた。
予算の目安:25,000円〜
7. 銀山温泉(山形)── 大正ロマンの世界に迷い込む
ガス灯に照らされた木造旅館が川沿いに並ぶ景色は、ほんとうに映画のワンシーンみたい。冬の雪景色がいちばん美しいけれど、夏の緑に囲まれた銀山もいい。
予算の目安:30,000円〜
8. 道後(愛媛)── 日本最古の温泉を体感
道後温泉本館の重厚感は、ほかの温泉地にはないもの。改修工事を経て、さらにきれいになっていた。周辺のカフェや商店街も充実していて、温泉以外の時間も退屈しない。
予算の目安:20,000円〜
9. 登別(北海道)── 地獄谷と多彩な泉質
9種類もの泉質があるのは登別ならでは。地獄谷の景色は「ここは本当に日本?」と思うほどの迫力。硫黄のにおいが立ちこめる遊歩道を夫とふたりで歩いた時間が印象に残っている。
予算の目安:25,000円〜
10. 黒川温泉(熊本)── 入湯手形でめぐる露天風呂
入湯手形(1,300円)で3つの露天風呂をめぐれるシステムが楽しい。山間のこぢんまりした温泉街で、歩いてまわれるサイズ感がちょうどいい。城崎とはまた違った「外湯めぐり」の楽しさがある。
予算の目安:30,000円〜
客室露天風呂つきの宿を選ぶコツ
「客室露天風呂」とひとくちに言っても、当たりはずれがある。わたしたちが何軒か泊まってきた中で、チェックすべきポイントをまとめます。
| チェック項目 | 確認すべきこと |
|---|---|
| 泉質 | 天然温泉かどうか。「温泉」と書いてあっても加温・加水の沸かし湯の場合も。「源泉かけ流し」が理想 |
| 景色 | 山・海・川など、湯船からなにが見えるか。予約サイトの写真だけでなく、口コミの写真もチェック |
| プライバシー | 他の部屋や通路から見えないか。「目隠し付き」の記載があると安心 |
| 広さ | ふたりで入れるサイズかどうか。一人用の小さな浴槽だと、交代で入ることになる |
| 食事形式 | 部屋食か個室ダイニングか。会場食だと、客室露天の「こもり感」が半減する |
ひとつだけ注意したいのは、「客室露天風呂」の写真が宿のいちばんいい部屋だけのことがある、ということ。予約するときは、自分が泊まるプランの部屋タイプを必ず確認しよう。わたしたちも一度、思っていたより浴槽が小さくてがっかりしたことがある。
予算の目安 ── いくらあれば「ちょっといい温泉旅行」ができる?
| グレード | 1泊2名の予算 | 特徴 |
|---|---|---|
| カジュアル | 20,000〜30,000円 | 大浴場が充実。食事は会場食が多い。十分楽しめる |
| スタンダード | 30,000〜50,000円 | 客室露天風呂つきの部屋が選べる。個室ダイニングも |
| ちょっと贅沢 | 50,000〜80,000円 | 全室露天風呂つき。懐石料理のクオリティが格段に上がる |
| ご褒美 | 80,000円〜 | 星のやや老舗旅館の最上級。年に1回のご褒美に |
わたしたちがいちばん多いのは「スタンダード」ゾーン。客室露天風呂つきで3〜5万円くらいの宿が、いちばんコストと満足度のバランスがいい。
夫は「年に1回はご褒美ゾーンに行きたい」と言っている。わたしもそう思う。
おすすめの季節と、予約のタイミング
| 季節 | おすすめの理由 |
|---|---|
| 春(3〜4月) | 桜と温泉の組み合わせ。花見露天は最高 |
| 秋(10〜11月) | 紅葉シーズンは人気No.1。早めの予約が必須 |
| 冬(12〜2月) | 雪見露天ができる温泉地なら冬がベスト。空気が澄んで星もきれい |
| 平日 | 季節を問わず、宿泊料金が30〜50%安くなることも。ふたりの休みが合うなら断然平日 |
わたしたちのおすすめは、秋の平日。紅葉の中の露天風呂は感動するし、平日なら混雑も少ない。ただし人気の宿は2〜3ヶ月前には埋まるから、早めに予約したほうがいい。銀山温泉の紅葉シーズンは、3ヶ月前でも空きがなかったことがある。
よかったところ
- ふたりの会話が自然に増える。日常ではなかなか話せないことも、温泉旅行だと不思議と話せる
- 客室露天風呂のある宿は、満足度がまったく違う。大浴場とは別次元のリラックス感
- 懐石料理は「ふたりで食べる」からこそおいしい。一品ずつ出てくるペースが、会話のリズムにぴったり
- 帰ったあとも余韻が続く。「あの温泉よかったね」が、しばらくふたりの合言葉になる
気になったところ・正直な反省
- 人気の温泉地は予約が取りにくい。特に紅葉シーズンの銀山温泉や黒川温泉は、思い立ってからでは遅い。計画的に動くべし
- 客室露天風呂の「写真詐欺」に注意。予約サイトのいちばんいい写真が、いちばん高い部屋のことがある。自分が泊まるプランの部屋を確認しよう
- チェックインが遅いと、夕食前に温泉を楽しむ時間がなくなる。15時チェックインなら15時に着くくらいの気持ちで行ったほうがいい。わたしたちは一度16時に着いて、バタバタしたことがある
まとめ ── 「また行こうね」がいちばんの答え
温泉旅行って、帰りの車の中で「また行こうね」と言い合えたら、もうそれだけで成功だと思う。
高い宿じゃなくていい。遠い温泉地じゃなくていい。ふたりでお湯に浸かって、おいしいものを食べて、ゆっくり眠る。それだけで、日常に戻ったときの空気がすこしだけやわらかくなる。
夫は「温泉旅行だけは、何回行っても飽きない」と言う。わたしも同感。次はどこの温泉に行こうか、そんなことを考えている時間もふくめて、温泉旅行はたのしい。
次の週末、ふたりの予定が空いていたら。近くの温泉地を、ちょっとのぞいてみてほしい。

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